亜鉛が性欲を高めるって本当?メリットや注意点、効率よく摂取する方法を解説

亜鉛 性欲_アイキャッチ

「彼の持続力に不満がある…」「そもそも、彼がその気になってくれない…」などの悩みを抱えている方もいるかもしれません。

亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれるほど、性欲や生殖機能と深く関わりがある栄養素のひとつです。

そこで今回は、亜鉛を摂るメリットや注意点、効率よく摂取する方法について詳しく解説します。

彼とのラブタイムを充実させるために、ぜひ取り入れてみてくださいね。

目次

亜鉛が性欲を高めるって本当?

ラブの赤い糸でつながれた小指

「亜鉛には性欲を高める効果があるって聞いたけど、本当なの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

まずは、亜鉛と性欲との関係について解説します。

それでは、詳しくみてみましょう。

性欲を増進させる可能性はある

亜鉛を摂取することにより、男性ホルモンである「テストステロン」が増えるといわれています。

テストステロンは、精子の生成や性欲の増進に関係するホルモンです。

テストステロンの分泌が減少すれば、性欲が減退したり、勃起力が衰えたりするといわれています。

逆に分泌が増えれば、性欲が増進したり、勃起力が持続しやすくなったりする効果が期待できます。

ただし、これらはあくまでも、亜鉛不足によってテストステロンが減少した人が、亜鉛を摂ることにより得られる効果のことです。

つまり、亜鉛を補うことでテストステロンの値が正常に戻り、その結果、性欲が元の状態に戻ることを意味します。

亜鉛を積極的に摂れば摂るほど、大幅に精力がアップするわけではない点を押さえておきましょう。

勃起機能が改善する効果は認められていない

テストステロンは、勃起力に関係するホルモンだと紹介しましたが、亜鉛に勃起機能を改善する直接的な効果が認められているわけではありません。

亜鉛不足を改善することにより、勃起機能が改善するケースがまったくないとは言い切れませんが、いまのところ、直接的な効果については解明されていないのです。

勃起しづらかったり、勃起力が持続できなかったりといった症状がみられる場合は、ED治療薬を使ったほうが効果を期待できます。

状況によっては、パートナーに受診をすすめることも検討するとよいかもしれません。

性欲を上げるための亜鉛摂取はキケン!摂取するときの注意点

好きな人と話す話題のNGイメージ

繰り返しになりますが、亜鉛をたくさん摂取したからといって、性欲が大幅にアップするわけではありません。

健康状態や栄養状態に問題がないにもかかわらず、亜鉛を積極的に摂取し続けると、過剰摂取になる可能性があるため注意しましょう。

亜鉛を摂取するときの注意点は、以下のとおりです。

ここから詳しく解説します。

摂取するほど性欲が高まるわけではない

亜鉛による性欲増進効果が見込めるのは、あくまでも亜鉛が不足した状態であることが前提です。

すでに日常生活で十分な亜鉛を摂取しているにもかかわらず、亜鉛をさらに摂取しても、テストステロンの値は上がらないことが研究により明らかになっています。

摂れば摂るほど性欲が高まるわけではないため、その点には注意しましょう。

必要量を超えた摂取は、身体に悪影響をおよぼす可能性がある

亜鉛の1日あたりの摂取基準は、厚生労働省によって値が定められています。

18歳~74歳の男性では11mg、18歳以上の女性では8mgです。

また耐容上限量は、18歳~29歳の男性と65歳以上の男性では40mg、30歳~64歳の男性では45mg、18歳~74歳の女性では35mgです。

耐容上限量を超えて摂取し続けた場合、鉄や銅の吸収が阻害されることが原因で引き起こされる、貧血や胃部の不快感などの症状があらわれることがあります。

1日あたりの摂取量には、気を付けるようにしましょう。

健康食品やサプリの利用者には過剰摂取のリスクがある

普段の食事によって亜鉛を摂りすぎる可能性はほとんどありませんが、健康食品やサプリなどで亜鉛を摂取する場合は、過剰摂取のリスクが考えられます。

例えば、18歳~29歳の男性が、1日あたり40mgを超えて亜鉛を摂取し続けた場合、亜鉛中毒になる可能性が高いです。

亜鉛中毒では、亜鉛の過剰摂取によって毒性が発生し、体が攻撃されるような状態になってしまいます。

その結果、吐き気や嘔吐、下痢、頭痛などの症状がみられることもあります。

効果を期待するあまり、過剰摂取にならないように、パートナー同士で気を配ることも大切です。

亜鉛が不足しているときに効率よく取り入れる方法

水の入ったコップと薬

亜鉛不足は、性欲低下の一因となります。

特に偏食などにより、普段の食生活で亜鉛が不足していると感じる場合は、積極的に摂り入れたいところです。

亜鉛を効率よく摂り入れる方法は、以下の4つです。

それぞれの方法について、詳しく確認しましょう。

亜鉛が多く含まれる食品を摂取する

亜鉛が多く含まれる食品を積極的に取り入れることで、日頃の亜鉛不足を補うことが可能です。

亜鉛が多く含まれる主な食品には、以下のようなものが挙げられます。

亜鉛が多く含まれる主な食品
  • 牡蠣…1個あたり14mg
  • 煮干し…100gあたり7.2mg
  • ホタテ貝(生)…3個あたり2.7mg
  • 豚レバー…100gあたり6.9g
  • 赤身肉(牛モモ肉)…200gあたり4.8g
  • カシューナッツ…10粒あたり5.4g
  • アーモンド…10粒あたり3.6g
  • プロセスチーズ…1切れあたり3.2mg
  • 納豆…1パックあたり1.9mg
  • ご飯(精白米)…0.6mg
  • そば(ゆで)…ざるそば180gあたり0.4mg

普段の食事に取り入れやすい食品が多いため、ラブタイムを充実させるためにも、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

亜鉛の吸収を促す栄養素を摂取する

亜鉛を摂取しても、摂取したすべてが体内へ吸収されるわけではありません。

亜鉛の吸収率は20~40%程度といわれ、ほとんどは体外へ排出されてしまうのです。

そのため、亜鉛だけを摂るのではなく、亜鉛の吸収を促す栄養素とともに摂取することで、より効果的に体内へ取り込めます。

亜鉛の吸収を促す栄養素と主な食品は、以下のとおりです。

亜鉛の吸収を促す栄養素と主な食品
  • 動物性たんぱく質…肉類、魚類、牛乳、卵、チーズなど
  • ビタミンC…ブロッコリー、ピーマン、キャベツ、キウイ、イチゴなど
  • クエン酸…レモン、梅干し、かぼす、温州みかんなど
  • りんご酸…りんご、ぶどう、バナナ、梨など
  • 乳糖…牛乳、チーズ、ヨーグルトなど

亜鉛を含む食品とこれらの食品をうまく組み合わせて、調理をするのがおすすめです。

亜鉛サプリを摂取する

普段の食事から亜鉛を摂取するのが難しいと感じる方は、亜鉛サプリを摂取するのも方法のひとつです。

また、亜鉛サプリを飲む場合にも、先ほど紹介したビタミンCやクエン酸と一緒に摂取したほうが、吸収率がアップするのでおすすめです。

なお、コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるタンニンは、亜鉛の吸収を妨げる作用があります。

特に、サプリを飲んだすぐ後に飲んだり、サプリをコーヒーや紅茶などで飲んだりすることは避けましょう。

なお、手軽に亜鉛が摂れるサプリですが、飲む際には必ず1日の推奨量を守るように心がけてください。

亜鉛を消費してしまう生活習慣を見直す

亜鉛は、生活習慣によって消費されてしまうことが明らかになっています。

例えば、大量の飲酒、喫煙、ストレスや疲労などが原因です。

そのほかにも、大量に汗をかくような肉体労働を行っている方、自慰行為や性行為の頻度が高い方などは、体内の亜鉛が消費されやすくなってしまいます。

適度な性欲を維持するためには、生活習慣を見直すことも大切です。

性欲だけじゃない!亜鉛を摂取する6つのメリット

ポイントとウインクする女性イメージ

ここまで亜鉛と性欲との関係について紹介しましたが、亜鉛にはほかにも効果が期待できるといわれています。

亜鉛を摂取するメリットは、以下の6つです。

さまざまなメリットについて知り、生活の改善に役立てましょう。

薄毛の予防につながる

髪の毛を構成するのは、9割以上がたんぱく質です。

亜鉛はたんぱく質の合成に関わる栄養素なので、不足を補うことで薄毛の予防にもつながります。

亜鉛が不足すると、髪をつくるケラチンを合成できないため、育毛のサイクルが乱れてしまうのです。

亜鉛を摂ることで髪の成長を促し、育毛サイクルを整えることは、薄毛の予防や髪の毛の健康につながるため、女性の方にもメリットがあります。

味覚障害になるリスクを下げる

亜鉛不足を補うことにより、味覚障害になるリスクを下げる効果が期待できます。

舌の表面には、ぶつぶつとした突起状の「味蕾(みらい)」と呼ばれる味細胞が存在します。

この部分は、甘味や塩味、酸味、苦み、旨味といった味を感知する、センサーのような役割です。

そして、この味を正常に感知するために、重要な役割を果たしているのが亜鉛です。

亜鉛が欠乏すると、味を感じない、何を食べても苦く感じる、味が濃いものを食べても薄味に感じるなどの症状があらわれることがあります。

正常な味覚を維持するためにも、亜鉛の摂取は有効です。

免疫力を向上させる

亜鉛には、新陳代謝や細胞分裂を促す働きがあるため、積極的に摂ることにより、免疫細胞の活性化が期待できます。

風邪の予防などに効果があるため、性欲だけでなく、毎日の健康を維持するためにも役立ちます。

パートナーとの楽しい毎日を過ごすためにも、一役買ってくれそうですね。

男性の更年期障害を予防する

男性の更年期障害は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減少することによって、起こるといわれています。

亜鉛には、テストステロンの分泌量を正常に戻す効果が期待できるため、男性の更年期障害の予防にも役立ちます。

男性の更年期障害の症状には、以下のようなものがあります。

男性の更年期障害の症状
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • イライラする
  • 無気力
  • 性欲の低下
  • 性機能の減退

男性更年期障害になると、性欲だけでなく、毎日を生き抜く活力も失われてしまうため、亜鉛摂取で予防しましょう。

筋トレの効率アップにつながる

筋トレを行うときに、たんぱく質を積極的に摂取する人は多いかもしれません。

亜鉛はたんぱく質と結合して働くため、体内に十分な量の亜鉛が貯蔵されていると、筋トレにより傷ついた筋繊維の修復や新陳代謝が効果的に進むといわれています。

亜鉛は筋トレの効率アップにも有効なので、たんぱく質と一緒に摂取するのがおすすめです。

亜鉛とたんぱく質を同時に摂取できる、牛肉や卵などを積極的に摂るのもよいでしょう。

肌荒れの改善が期待できる

先ほど紹介したとおり、亜鉛には新陳代謝や細胞分裂を促す働きがあります。

肌のターンオーバーが低下して肌荒れを起こしたときに、亜鉛を補うことでターンオーバーの正常化が期待できます。

また、亜鉛を摂ることでホルモンバランスを整え、ニキビの原因となる皮脂の分泌を抑えることも可能です。

男性だけでなく、女性にもメリットがあるので、パートナーとともに亜鉛を摂るのがおすすめです。

【まとめ】性欲を上げたいときは、亜鉛を摂る以外の方法も考えよう

亜鉛は、性欲の増進や勃起力の維持に関わる栄養素のひとつです。

普段の食事やサプリで不足を補うことにより、効果が期待できます。

しかし、ストレスや疲労が蓄積していると、性欲が下がってしまうこともあります。

亜鉛の摂取以外にも、ゆっくりと休息を取ったり、お互いにマッサージをしたり、パートナーと2人で心と体を癒やせるような時間を過ごすことも心がけてみてくださいね。

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そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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