膣の上付き、下付きという言葉は、あまり馴染みがないかもしれません。
実は、膣にはお腹側に近い位置に付いている上付きと、お尻側に近い位置に付いている下付きがあります。
膣が上付きか下付きかで、セックスのときの感じ方が変わったり、絶頂に達しやすい体位が違ったりします。
そこでこの記事では、膣の上付きと下付きの判別方法や、感じ方の違い、それぞれのおすすめの体位などを紹介します。
自分の膣が上付きか下付きかを調べて、より充実したセックスライフを送りましょう。
膣の上付き・下付きとは?
膣の上付き、下付きとは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
ここでは、膣の上付きと下付きについて詳しく説明します。
膣がある位置の違いのこと
女の人の膣が付いている場所は、みんな同じという訳ではなく、人それぞれ異なります。
膣の上付き、下付きとは、膣が付いている位置がお腹に近いほうか、お尻に近いほうかを表しています。
膣がお腹に近いほうに付いている人は上付き、お尻に近いほうに付いている人は下付きです。
上付きと下付きは、人によって違うだけでなく、年齢によっても変わるといわれています。
もともとは下付きだった女性が、年齢を重ねてお尻の筋肉が下がり、膣壁が押し上げられることにより膣口が上がり、上付きに変わることもあるそうです。
膣の上付きと下付きは、どちらが良いか悪いかということではなく、セックスのときの感じ方などに違いが生じます。
上付きか下付きかは知っておくべき?
自分の膣のある場所が上付きか下付きかは、知っておくべきなのでしょうか。
膣が上付きか下付きかによって、挿入がスムーズな体位や、気持ちいい体位などが変わってきます。
自分の感じやすい体位を知ってパートナーと共有することで、セックスがさらに盛り上がり、満足度も上がるでしょう。
膣の位置を調べることは、より気持ちいいセックスをすることにつながるのです。
膣が上付きか下付きかの判別方法は、後ほど詳しく説明します。
膣の上付き・下付きによって何が変わる?
膣が上付きの人と下付きの人では、セックスのときにどんな違いがあるのでしょうか。
上付きと下付きによる違いを、詳しく見ていきましょう。
挿入のしやすさ
膣が上付きか下付きかによって、男性器の挿入のしやすさが変わってきます。
上付きの人は、膣が前側にあるので、正常位が挿入しやすく、後背位だと少し挿入しにくいかもしれません。
反対に下付きの人は、膣が後ろ側にあるので、後背位のほうが挿入しやすいとされています。
挿入しやすい体位でセックスすると、男性もピストンしやすく、エクスタシーに達しやすいでしょう。
自分の膣が上付きか下付きかを知っていると、「もう少し下向きに入れたほうがいいかな」など彼に伝えられ、ペニスの挿入角度も調整してもらいやすくなります。
挿入したときの感覚
膣の位置によって、挿入したときの感覚も変わってきます。
上付きの人は、子宮が膣の入り口に対し斜め下側にあるので、まっすぐ挿入した場合、ペニスがGスポットに当たりやすく、Gスポットが開発されている人は、快感を得やすいです。
下付きの人は、子宮が膣の入り口と平行の位置にあるので、まっすぐ挿入するとGスポットには当たらず、ペニスがダイレクトに入ってくる感覚になるようです。
これは、膣が上付きか下付きかによって、Gスポットの相対位置に差ができるためです。
自分の膣の位置を知ることで、ペニスをGスポットに当てて欲しいときに、「もう少し上向きに突いて欲しい」など彼に伝えられ、セックスの充実度が上がることでしょう。
オーガズムを感じやすい体位
膣が上付きか下付きで、オーガズムを感じやすい体位に違いがみられます。
たとえば、上付きの人は、前側から挿入する正常位や対面座位などがオーガズムに達しやすい体位です。
前側から挿入することで、ペニスがGスポットに当たりやすく、ピストン運動もスムーズに行えます。
下付きの人は、後ろ側から挿入する後背位や背面座位などがオーガズムに達しやすい体位といえます。
後ろ側からの挿入がしやすく、膣奥の性感帯であるポルチオに男性器が当たりやすいのが下付きの人の特徴です。
膣が上付きか下付きかで、体位や挿入角度によっては痛みを感じることもあるので、注意が必要です。
痛い場合は、彼に伝えて、別の体位に変えてもらったり、挿入角度を調整してもらったりしましょう。
膣の上付き・下付きを判別する方法
それでは、自分の膣が上付きなのか下付きなのか、判別する方法を見ていきましょう。
自分が抵抗のない方法で、膣の位置を調べてみてください。
物差しで測って確かめる
膣が上付きか下付きかは、クリトリスから尿道口までの距離と、膣口から肛門までの距離を測ることで判別できます。
クリトリスから尿道口までの距離が、膣口から肛門までの距離より短ければ上付き、長ければ下付きです。
自分で測るときは、柔らかい素材のメジャーなどを使用し、デリケートゾーンを傷付けないように注意してください。
固い定規や、金属製のメジャーは使わないようにしましょう。
触って確かめる
膣が上付きなのか下付きなのかを、直接指で触って確かめるという方法もあります。
指で尿道口からクリトリスまでの距離と、膣口から肛門までの距離をなぞって、どちらが長いか調べてみましょう。
自分で確かめる場合は、手をきれいに洗い、清潔にしてから行うようにしてください。
鏡で直接見て確かめる
指で触ったり、物差しで測ったりしても分かりにくい場合は、鏡で直接見て確かめる方法もあります。
鏡の前に立った状態で、陰裂が見えれば上付き、見えなければ下付きといわれています。
陰裂とは、大陰唇(女性器の1番外側の皮膚の厚い部分)の裂け目のことです。
鏡の前に立つだけで簡単に確かめられる方法なので、すぐに知りたいときに適しています。
下着のクロッチとの位置関係で確かめる
膣の位置を、手持ちの下着を使って確かめる方法もあります。
下着には、デリケートゾーンが当たる部分に布が二重に縫い付けられており、クロッチと呼ばれます。
このクロッチの上のほうに膣が当たれば上付き、下のほうに当たれば下付きです。
また、クロッチには、おりものなどの分泌物を受け止める役割があり、クロッチの上のほうが汚れやすい場合は上付き、下のほうが汚れやすい場合は下付きといえます。
セックスの体位で確かめる
膣の位置は、セックスの体位でも確かめられます。
正常位など、前側から挿入する体位のほうがスムーズに挿入できる場合は上付き、後背位などお尻側から挿入する体位のほうが挿入しやすい場合は下付きです。
また、前側から挿入する体位とお尻側から挿入する体位、どちらのほうが感じやすいかでも判断できます。
前側から挿入する体位のほうが感度が高いなら上付き、お尻側から挿入する体位のほうが感じやすいなら下付きです。
彼とのラブタイムのときに、自分の感じ方に注目してみましょう。
膣が上付きの人におすすめの体位
膣が上付きか下付きかで、おすすめのセックスの体位が変わります。
ここでは、膣が上付きの人が、スムーズに挿入できたり、エクスタシーに達しやすかったりする体位を紹介します。
膣が上付きの人は、ぜひ試してみてください。
正常位
膣が上付きの女性には、前側から挿入する体位が感じやすく、中イキを目指しやすくなります。
正常位でのセックスは、上付きの女性にとって、ペニスの挿入がスムーズで、男性にとってもピストン運動がしやすい体位です。
挿入時に、ペニスを下から上の方向に挿入してもらうと、膣の入り口付近にある性感帯のGスポットに当たりやすく、高い性的興奮を得られます。
上付きの女性にとって、正常位は、後背位でのセックスよりもペニスが膣にフィットする感覚が強く、彼との一体感を得やすいでしょう。
対面座位
男女が向かい合って座ったままセックスする対面座位も、上付きの女性に適しています。
下から突き上げるように挿入してもらうことで、ペニスがGスポットに当たりやすく、膣奥の性感帯ポルチオも刺激されやすい体位です。
女性が男性の上にまたがる体勢になるので、主体的に動いて彼を喜ばせたいときに取り入れるのもおすすめです。
正常位よりも体の密着度が高いため、愛情を感じやすく、安心感を得られる体位といえるでしょう。
騎乗位
仰向けに寝転んだ男性の上に女性がまたがる騎乗位も、膣が上付きの女性にとって、性的満足度の高い体位です。
上付きの女性は、騎乗位だと挿入口が見えやすいので、スムーズに挿入が行えます。
性器の結合部が見えやすく、セックスの興奮度も高くなることでしょう。
騎乗位は女性主導の体位なので、自分が気持ちいいベストポジションを探しながら、積極的に腰を動かしてみてください。
膣が下付きの人におすすめの体位
続いて、膣が下付きの女性がスムーズに挿入できたり、エクスタシーに達しやすかったりする体位を紹介します。
下付きの人は、ぜひ試して、自分の感じやすい体位を見つけてみてください。
後背位(バック)
膣が下付きの女性は、後ろ側から挿入する体位が、エクスタシーに達しやすいのでおすすめです。
後ろ側から挿入する基本の体位といえば後背位で、挿入がしやすいだけでなく、ピストン運動もスムーズに行えます。
挿入のときに、お尻を落としたり、上半身を反った姿勢をとったりすると、ペニスがGスポットに当たりやすくなります。
また、ペニスが奥までスムーズに挿入され、ポルチオにも当たりやすい体位のため、性的興奮を得やすいでしょう。
背面座位
後背位と同じように後ろ側から挿入する背面座位も、下付きの女性におすすめの体位です。
座った男性の上に後ろ向きにまたがり、ゆっくりと挿入しましょう。
スムーズな挿入とペニスの出し入れが行え、バックハグされながらセックスできるので、深い快感と包み込まれる感覚を同時に得られます。
背面立位(立ちバック)
立っている女性の後ろから男性が挿入する立ちバックも、下付きの女性が性的快感を得やすい体位です。
下付きの女性が立ちバックでセックスすると、自然と、ペニスがGスポットに当たりやすい位置にきます。
ピストンもスムーズにでき、しっかりと快感を得られ、中イキを目指せます。
立ちバックは、ベッド以外の場所でも行えるので、セックスのマンネリや倦怠期を防ぐために、普段と違うシチュエーションで楽しんでみるのも良いでしょう。
屈曲位(深山)
正常位の派生系の深山も、下付きの女性におすすめの体位です。
深山は前側から挿入する体位ですが、女性が両足を男性の肩にかけることで、膣の入り口が上向きになるため、下付きの女性が挿入しやすいのです。
男性が主導の体位なので、女性は男性に身を任せ、快感に集中できます。
通常の正常位で挿入しにくい場合は、深山を試してみると良いでしょう。
膣の上付き・下付きでひとりエッチのやり方は違う?
セックスの感じ方には、膣の開発度も大きく関わっています。
普段からひとりエッチをして、膣の感度を上げておくと、彼とのセックスの満足度も上がることでしょう。
ひとりエッチは、膣の位置によっておすすめのやり方が違います。
上付きの女性は、ベッドに仰向けに寝そべった状態でGスポット刺激し、正常位での感度を上げておきましょう。
下付きの女性は、バックでの感度を上げるため、ベッドにうつ伏せになるか、壁に胸を当てて立った状態でお尻を突き出し、Gスポット刺激すると良いでしょう。
ひとりエッチをすることで、膣の感度が上がるだけでなく、感じやすい場所やイキやすい刺激の加え方などが分かり、彼とのセックスに活かせます。
【まとめ】膣の上付き・下付きを知って、気持ちいい体位を見つけよう
膣の位置が上付きか下付きかを知ることで、セックスライフの充実度が上がります。
まずは、膣の位置の判別を、本記事で紹介した方法の中から、自分がやりやすい方法で行ってみましょう。
これまでに挿入がスムーズにできなかったり、中で感じにくかったりした人は、膣の位置を参考に、感じやすい体位を試してみてください。
彼にも協力してもらい、スムーズにピストンできる体位や気持ちいい体位を知って、満足度の高いセックスを実現させましょう。