近年の20~30代男女の性欲は低下している?原因や日常でできる改善方法とは

性欲 30代_アイキャッチ

20~30代といえば、何に対してもエネルギッシュでアクティブなイメージがありますが、近年は男女ともに性欲が低下しているといわれています。

少し前にも「草食男子」という言葉が流行ったように、性行為に対して淡泊という若者が増えているのが実情です。

性欲には個人差があるので、低いから悪いということはありません。

しかし、将来的に結婚や出産を考えている場合、性欲が低下した状態のままでは、問題が生じる可能性があります。

ここでは、性欲が低下している原因や性欲の改善方法を紹介するので、どうにかしたいという方は参考にしてみてください。

目次

そもそも性欲とは?

積み重ねられた本

そもそも性欲とは「セックスやマスターベーションなどの性行動をしたい」という欲求や願望のことです。

女性の性欲は、触れあうことで刺激されるといわれています。

もう少し厳密にいうと、脳の大脳皮質への刺激や、テストステロンという男性ホルモンの変化によって触発されるのです。

もともとは生殖のために行うものでしたが、人間の性行為は快楽のために行うことが多くなっています。

そのため、脳への刺激やホルモンの変化だけでなく、心理的や社会的などさまざまな要因の影響によって、性欲が強くなったり弱くなったりすることがあるのです。

ここ近年、20~30代男女の性欲低下が顕著になりつつある

分析データの資料

近年は、本来なら性欲が強いといわれる、20~30代の男女の性欲低下が顕著になりつつあります。

その理由は人によって異なりますが、性欲や性衝動の作用を持つテストステロンの減少が関わっているといわれています。

テストステロンには、異性を惹きつける働きがあるフェロモンを発生させ、興奮作用があるドーパミンという神経伝達物質を増加させる働きがあるのです。

ドーパミンは、勃起や興奮を促す物質なので、性行為のスイッチとなる役割があります。

テストステロンは男性にも女性にも分泌されるもので、これが減少すると性欲が弱くなることがあるのです。

テストステロンの分泌量は、主に生活習慣の乱れやストレス、過度の飲酒などで減少すると考えられています。

20~30代は学生から社会人になり、生活習慣や環境が変わる人が多く、前述したような状態になりやすいことから、性欲が下がってしまうと考えられるのです。

また、テストステロンの減少以外にも、以下のような理由で性欲が低下することがあります。

性欲が低下する理由
  • 過激なセクシー動画の観すぎで現実の行為に興味がなくなる
  • パートナーに飽きる
  • 寝不足

このような原因に心当たりがある場合は、積極的に改善していくことが性欲を復活させるポイントになるでしょう。

20~30代男女の性欲が低下している原因

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20~30代男女の性欲が低下しているのは、主に7つの原因が考えられます。

ここでは、なぜこれらの原因で性欲が低下するのかを解説していきます。

①生活習慣の乱れ

性欲低下に大きく関わっているのが、生活習慣の乱れです。

例えば、睡眠や食事時間が不規則だったり、外食が多く栄養が不足していたり、アルコールを過剰摂取するような生活が続いていると、性欲をかき立てる男性ホルモン「テストステロン」の分泌が減少するといわれています。

テストステロンは、不規則な生活を送っている人ほど減ることがわかっており、性欲を低下させる原因となるのです。

②疲労やストレス

疲労やストレスが溜まっている方は、性欲が低下しやすいといわれています。

ストレスが溜まると、抗ストレスホルモンの「コルチゾール」を分泌します。

コルチゾールがたくさん分泌されることで、体はストレスに対抗できるのです。

しかし、コルチゾールにはテストステロンを減少させる働きがあるため、疲労やストレスが溜まるほど性欲が低下するリスクが高まります。

20~30代は、社会人となる新しい環境や職場での人間関係、結婚や仕事における責任などでストレスを感じることも多くなるので、そのせいで性欲が弱まってしまうこともあるのです。

③運動習慣の低下

学生時代は運動していたという方でも、社会人になると、運動する時間がとれなくなってしまうことがあるかもしれません。

実は、運動習慣が低下することも、性欲低下につながるのです。

運動習慣がないと、体に脂肪がつきやすくなります。

脂肪は、テストステロンを女性ホルモンにする酵素を活性化させる働きがあります。

つまり、運動不足などで太ってしまうと、テストステロンがどんどん女性ホルモンに変換されてしまうのです。

その結果、テストステロンが減少して、性欲が低下することがあります。

④激しすぎる運動

運動をするのは体に良いことですが、激しすぎる運動は性欲低下を招く可能性があるので、要注意です。

激しい運動をすると、体には疲労が溜まり、炎症も起こります。

疲労や炎症は体の機能を弱めるため、テストステロンの分泌量が減少してしまうのです。

激しい運動の定義はありませんが、長距離マラソンやボクシング、エアロビクスなど息が上がるような運動をすると性欲が低くなるので、気持ち良く体を動かせる運動に切り替えるのがベストです。

⑤パートナーに対する感情の変化

パートナーに対して感情が変化することも、性欲の低下を引き起こすことがあります。

例えば、同棲や結婚をして長い時間一緒にいる場合、パートナーに飽きてしまったり、魅力を感じなくなったりすることで、性欲がわかなくなる方もいるでしょう。

また、容姿の変化も影響があるかもしれません。

特に、男性は視覚的な要素で性欲が刺激されるため、パートナーの体型が変化することで、性欲を感じなくなることもあります。

⑥医薬品の服用

持病などで医薬品を服用している場合、副作用のせいで性欲低下が起こる可能性があります。

性欲低下のリスクがあるのは、以下のような薬が挙げられます。

性欲低下のリスクがある薬
  • 精神安定剤
  • 睡眠薬
  • 抗うつ薬
  • 高血圧治療薬
  • AGA治療薬

すべての薬に性欲低下の副作用があるわけではないものの、薬の種類によっては原因になっていることがあるので、医薬品を服用している場合は医師や薬剤師に確認してみましょう。

⑦アルコールやタバコの摂取量

20歳からは、アルコールを飲んだり、タバコを吸ったりできるようになりますが、過剰に摂取すると性欲低下の原因になります。

アルコールには、アロマターゼという酵素が含まれています。

アロマターゼは、性欲を高めるテストステロンを女性ホルモンに変換する働きがあるため、摂取量が多いと性欲が低下してしまいます。

また、タバコを吸うと男性ホルモンの分泌が乱れ、性欲減退が起こるといわれているので、喫煙量が多い人は要注意です。

20~30代の男女が日常で実践できる性欲改善方法

伊達メガネをかけた女性イメージ

性欲が低下しても、生活に支障がなければ、そのままでも問題ありません。

しかし、自分の意志に反して低下しているのであれば、どうにかしたいという方もいるのではないでしょうか。

性欲を復活させるには、下記の5つの方法があります。

ここでは、それぞれの改善方法について解説していきます。

適度な運動を行う

適度な運動を行うと、性欲を高める効果が期待できる、テストステロンの分泌が活性化されるといわれています。

激しい運動はNGですが、1日15~30分のウォーキングやランニング、ヨガ、ラジオ体操などの有酸素運動を取り入れてみましょう。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠時間が短い、睡眠の質が低いことは性欲減退の原因となるので、十分な睡眠時間を確保しましょう。

「十分」というのには個人差がありますが、最低でも6時間とることが望ましいといわれています。

また、睡眠時間だけではなく、睡眠の質にもこだわりましょう。

寝る前にスマホやテレビを観ない、夕飯は就寝の3時間前に終わらせておく、夜はアルコールやカフェインを控えるなどを実践すると、睡眠のリズムが整って質も高くなります。

バランスのとれた食事をとる

テストステロンの分泌を促進するには栄養素が必要なので、バランスのとれた食事をとりましょう。

肉や魚をメインに、野菜や大豆食品、海藻類など、できるだけ多くの食材を取り入れるのがベストです。

なお、テストステロンの増加効果が期待できるのは、以下の食材です。

テストステロンの増加効果が期待できる食材
  • 肉や魚などコレステロールを含むもの
  • 山芋や里芋などDHEAを含む芋類
  • えのき、まいたけなどビタミンDを含むキノコ類
  • 牡蠣、レバーなど亜鉛を含むもの
  • 海藻や緑黄色野菜などビタミンKを含むもの

ストレス発散を行う

過度のストレスは性欲を低下させる原因となるので、ストレス発散を行うようにしましょう。

ストレスは日々溜まってしまうので、まとめて一気に発散するよりも、こまめに発散するのが理想です。

「思い切りアルコールを飲む」「温泉に行く」というような特別な発散法だとこまめにできないので、瞑想や深呼吸、音楽を聴くなど、日常に取り入れやすい趣味を通じて発散する方法を見つけましょう。

禁煙や節度あるアルコール摂取を心がける

性欲が低下する原因に、アルコールやタバコの過剰摂取が挙げられます。

お酒を飲む方や喫煙習慣がある方は、禁煙や節度あるアルコール摂取を心がけましょう。

適量は人によって異なるため、いちがいに「これぐらいなら大丈夫」という量は決められません。

まずは、今よりも摂取量を減らすことから始めてみてはいかがでしょうか。

慣れてきたら、禁煙デーや休肝日を作る、できればタバコは止めるという流れで進めていくのがおすすめです。

ただし、アルコールやタバコをやめることで、ストレスが溜まってしまうと本末転倒です。

飲酒や喫煙に代わる趣味やストレス発散方法を見つけておくと良いでしょう。

【まとめ】20~30代男女の性欲低下は改善できる

20~30代で性欲が低下すると「自分はおかしいのではないか」と不安になるかもしれません。

しかし、女性も男性もデリケートなので、ちょっとしたことで性欲が強くなったり、弱くなったりするのは自然なことです。

日常生活や健康に支障がなければ、深刻に考える必要はないでしょう。

しかし「性交渉自体は好きなのに性欲がわかない」「子どもがほしいからどうにかしたい」という場合は、どうしても不安になったり、焦ったりしてしまうかもしれません。

そんなときには、ここで紹介した改善方法を実践してみてください。

前向きに取り組んでいれば、きっと素敵なセックスができるようになるでしょう。

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心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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