オーガズムとは?イクまでのメカニズムや感じ方、できないときの対処法を解説

オーガズムとは_アイキャッチ

オーガズムは、多くの男女にとってセックスの最終目標であり、最高の快感を得られる瞬間です。

しかし「オーガズムって何?」「イクってどういう状態のこと?」と疑問に思っている女性も多いのではないでしょうか?

この記事では、オーガズムの基本的なメカニズムや感じ方を詳しく解説していきます。

記事の最後では、オーガズムを感じにくい場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

オーガズムとは?

水彩のハート ピンク

オーガズムとは「エクスタシー」「性的絶頂」ともいわれ、性的な興奮が最も高まったときに感じる強い快感のことです。

一般的に「イク」とも表現されています。

男性は、オーガズムを感じると射精をすることが多いですが、女性の場合は呼吸が早くなったり、体が硬直したりする様子が表れることが多いです。

女性と男性のオーガズムの違い

オーガズムには、男性と女性でいくつかの違いがあります。

以下の表は、女性と男性における「主な性感帯」「イキ方」「感じ方」「連続してイケる回数」の違いをまとめたものです。

女性男性
主な性感帯Gスポット
クリトリス
乳首 など
ペニス など
イキ方外イキ
中イキ
奥イキ
胸イキ
射精
感じ方個人差がある個人差がある
連続してイケる回数複数回可能一般的に1回

女性は、Gスポットやクリトリス、乳首などの性感帯を刺激することでオーガズムに達します。

一方で男性は、主にペニスへの刺激によってオーガズムに達します。

また、女性は連続してイケくことが可能なのに対し、男性は一度イってしまうと、次イクまでに時間をあけなければいけないのが一般的です。

オーガズムの感じ方は個人差がある

女性も男性も、オーガズムの感じ方には個人差があります

なぜなら、性感帯の感度や場所、体調や精神状態、過去の経験、パートナーとの関係性など、さまざまな要因によってオーガズムの感じ方は変化するからです。

例えば、クリトリスの刺激で強くオーガズムを感じる人もいれば、Gスポットの刺激で強く快感を得る人もいるよ。

オーガズムは人によって、その感じ方や強さ、持続時間も異なります。

他人と比較せずに、自分が気持ちいいと感じる方法で刺激することが大切です。

女性がオーガズムを感じる仕組み

下着姿の女性

女性がオーガズムを感じる仕組みには「興奮初期」「プラトー期(高原期)」「オーガズム期(性的絶頂)」「解放期(消退期)」の4つがあります。

段階が変化するごとに、体の状態も異なります。

ここでは、それぞれの段階における体の状態や変化を詳しく見ていきます。

①興奮初期

興奮初期では、性的な刺激に対して体が興奮し始め、以下のような変化が表れます。

変化の例
  • 膣やクリトリス、乳首などへの血流増加
  • 心拍数の増加
  • 性器の敏感化

膣内が濡れ始めますが、前戯の力加減を間違えたり、早い段階で挿入したりすると、痛みを感じて興奮が収まってしまうことがあります。

②プラトー期(高原期)

プラトー期は、興奮が高まり続ける期間です。

オーガズムに向けた準備が進むため、性的な快感が高まるだけでなく、刺激に対する体の反応も大きくなります。

刺激に対する体の反応
  • 膣、クリトリス、乳首などがふっくらする
  • 「バルーン現象」が起きる
  • 「クイーフ現象(膣なら)」が起きやすくなる

「バルーン現象」とは、膣の内側が広がって風船のように膨らむ現象のことです。

この現象は、ペニスや精子を受け入れる準備といわれており、膣の締まり方や広がり方には個人差がありますが、自分でコントロールすることはできません。

またバルーン現象が起こると、膣からおならのような音が出る「クイーフ現象(膣なら)」が起こりやすくなります。

女性にとっては恥ずかしい音のため、セックスに集中できなくなるかもしれません。

しかし、オーガズムを迎えやすい状態である証でもあるため、恥ずかしがらずに、セックスに集中してください。

③オーガズム期(性的絶頂)

オーガズム期は快感がピークに達し、体が強い快感を得られます

一般的に「イク」と表現されているのが、このオーガズム期です。

オーガズム期に現れる特徴
  • 筋肉の収縮と痙攣
  • 脈拍、心拍数、呼吸速度が最大に達する
  • 膣や子宮の収縮

男性のオーガズムは一般的に「射精」を意味しますが、女性の場合は「中イキ」でなくてもクリトリスなど外部の刺激によってもオーガズムに達することができます

オーガズムは、刺激の積み重ねによって起こる体の反射といわれており、他の3段階と比較しても数秒しか続かず、意識してオーガズムを起こすのは難しいです。

また、男性と女性とではオーガズムに達するタイミングが違うため、同時にイケる可能性は低いとされています。

④解放期(消退期)

解放期は、オーガズムを迎えた体が徐々に落ち着き、心拍数や呼吸が正常に戻る期間のことです。

解放期に現れる特徴
  • 心拍数、血圧、呼吸が正常な状態に戻る
  • 体の力が抜けリラックス状態になる
  • 疲労を感じる

男性における解放期には、一般的に「賢者タイム」と呼ばれる性的興奮の治まりが見られます

しかし女性の解放期は、男性よりも緩やかに性的興奮が治まっていくため、解放期でもオーガズムが繰り返されることがあります。

女性のオーガズムの種類

メガホン

女性のオーガズムにはいくつかの種類があり、主にイク「場所」によって分類されます。

ここでは、4つのオーガズムを紹介します。

クリトリスを刺激する「外イキ」

「外イキ」は、クリトリスを刺激することによってオーガズムを感じることです。

クリトリスはペニスの亀頭部分と同様、快感を得られる神経が多く集まっているため、オーガズムを感じやすい場所として広く知られています。

クリトリスは女性器の前方中央に位置し、非常に敏感な部分です。

この部位を優しく刺激することで、女性は強い快感を得ることができます。

Gスポットを刺激する「中イキ」

Gスポットを刺激することでオーガズムを感じることを「中イキ」といいます。

Gスポットとは、膣に中指の付け根まで入れて第二関節を曲げた辺りにあることが多いといわれている性感帯のことです。

人によってGスポットの場所は異なり、Gスポットがない女性も存在するよ。

そのため、外イキのように誰もが感じることができるオーガズムではありません。

しかし、中イキをしたことがないからといって、Gスポットがないと決めつけてはいけません。

未開発で感じられないだけの可能性も十分あります。

ひとりエッチでバイブなどのラブグッズを使って、気持ちよく感じられる場所を探してみようね。

そして、このGスポットの近くにあるのが「スキーン腺」と呼ばれる器官です。

スキーン腺とは、尿道の下にある2つの小さな管で、女性のオーガズムに大きく関係しています。

表面と膣内、どちらの愛撫でも刺激を感じられるため、Gスポット付近を愛撫すると一緒に刺激されていることがあります。

そのときに得られる快感は「おしっこが漏れそう」な感覚と似ているといわれており、続けて刺激することを避けてしまう女性が多いです。

ポルチオを刺激する「奥イキ」

ポルチオを刺激することによって感じるオーガズムを「奥イキ」といいます。

ポルチオとは、Gスポットよりもさらに奥側にある子宮口付近の性感帯です。

Gスポットとともに中イキに分類される場合もありますが、Gスポットやクリトリスとは比べものにならない快感を得られるといわれています。

しかし、ポルチオはオーガズムを感じたことがない女性が多い性感帯です。

セックスの経験が豊富でないと痛みを感じる可能性が高いため、最初はゆっくり優しく刺激してあげましょう。

乳首を刺激する「胸イキ(乳イキ)」

「胸イキ」とは、乳首を刺激することによってオーガズムを感じることです。

胸や乳首には多くの神経が集中しており、適切な刺激を与えることで強い快感を得ることができます。

自分で触れるだけでなく、パートナーに優しく刺激してもらうことも効果的です。

しかしGスポットやクリトリス、ポルチオと比較すると、女性の中には胸イキしにくい人もいます。

胸イキを体験したい場合は、ゆっくりと時間をかけて性感帯を開発することが大切です。

連続的・複合的に刺激して感じるオーガズム

「連続的・複合的に刺激して感じるオーガズム」もあります。

連続的オーガズムとは、イキっぱなしの状態になることです。

通常のオーガズムは10~20秒程で落ち着くといわれており、一度オーガズムを感じてしまうと次々と連続してイクのは難しいです。

しかし連続オーガズムができるようになると、一度オーガズムを感じただけでは落ち着かず、イク感覚を継続して感じられます。

複合して感じるオーガズムとは、いくつかの性感帯を同時に刺激することによって快感が大きくなり、オーガズムを感じることです。

例えば、挿入でポルチオを刺激しながら指でクリトリスを愛撫したり、腟内を指でほぐしながら乳首を愛撫したりする方法があるよ。

複数の性感帯を同時に刺激することでより強い快感を得て、オーガズムを感じやすくなります。

女性がオーガズムを感じにくい・感じられない原因

モヤモヤする女性

女性がオーガズムを感じにくい・感じられない原因は、6つ考えられます。

1つずつ詳しく見ていきます。

性に関する知識が不足している

性に関する知識が不足している女性は、オーガズムを感じにくい傾向にあります。

性的なことを「いやらしい」や「不潔なもの」と捉えていると、脳が無意識に快感や興奮を抑制してしまうことがあるためです。

まずは、セックスをいやらしい行為ではなく、「パートナーとの大切なコミュニケーションの一つ」として認識することから始めましょう。

性感帯の開発が不十分である

性感帯の開発が不十分である場合も、オーガズムを感じにくいです。

例えば、ポルチオは奥イキで刺激する性感帯で、強い快感を得られます。

しかし開発が不十分の場合は、快感を得るどころか痛みを感じやすいよ。

性感帯を十分に開発するためには、徐々に刺激を与えながら痛みや不快感に体を慣れさせ、快感に変えていくことが大切です。

自分自身の体を理解し、パートナーとコミュニケーションを取りながら、どのような刺激が心地よいかを見つけることで、性感帯の感度を高め、オーガズムを感じやすくすることができます。

前戯が不足している

前戯が不足している場合も、オーガズムを感じにくいです。

前戯は体をリラックスさせ、性的興奮と感度を高めるために重要な時間です。

しかし前戯の時間が足りないと体の準備が整わず、痛みや違和感を得てしまい、快感を十分に感じることが難しくなります。

前戯の時間をしっかりと確保してマッサージや愛撫で緊張をほぐし、リラックスした状態でセックスをしてみてください。

パートナーとの問題がある

パートナーとの問題があると、女性はオーガズムを感じにくいです。

信頼関係やコミュニケーションが不足しているとセックスをするとなった際に、心身がリラックスできず快感を得にくくなることがあります。

また、パートナーの射精が早すぎると自分がオーガズムに達する前にセックスが終了してしまうため、女性がオーガズムを感じる機会が少なくなります。

お互いに性的なニーズや好みを話し合い、共感や理解を深めることで、オーガズムを感じやすくなるかもしれません。

過去のトラウマがある

過去にトラウマがある女性は、オーガズムを感じにくい傾向にあります。

性的虐待などのトラウマになる身体的・精神的な経験を抱えていると、無意識のうちに性的興奮や快感をブロックしてしまうためオーガズムを感じにくいです。

我慢してセックスしてしまうとトラウマが強く残ってしまう可能性があります。

まずはパートナーに打ち明け、自分の感情や過去の経験について話し合いましょう。

また、専門のセラピストやカウンセラーの助けを借りることもおすすめです。

精神障害や身体疾患がある

精神障害や身体疾患があるとオーガズムを感じにくいことがあります。

精神障害や身体疾患とは、うつ病や不安症、糖尿病などの病気のことで、性的欲求や興奮を低下させ、オーガズムに達することを難しくします。

疾患や障害が原因でオーガズムを感じにくい場合、自分で解決するのは難しいです。

それぞれの疾患に対する治療が必要なため、まずは専門機関へ相談してみてください。

しっかりとオーガズムを感じられるようになるには?

CHECKの吹き出しイラスト

最後に、しっかりとオーガズムを感じられるようになるためには、どのようなことをしたらいいのか、その方法を5つ紹介します。

いきなりオーガズムを感じるのは難しいかもしれませんが、諦めずに続けることでオーガズムを感じられるようになるはずです。

ぜひ、試してみてください!

メカニズムを正しく理解する

オーガズムをしっかりと感じる方法の1つとして、まずは「オーガズムのメカニズムを正しく理解する」ことが挙げられます。

女性がオーガズムを感じる仕組みで、オーガズムには「興奮初期」「プラトー期(高原期)」「オーガズム期(性的絶頂)」「解放期(消退期)」の4つがあると説明しました。

段階が変化するごとに、体の状態も異なるため、メカニズムを理解すると、自分の体の反応から適切な刺激を与えることができるようになります。

ひとりエッチで練習をする

オーガズムをしっかりと感じるようになるためには「ひとりエッチで練習をする」ことも大切です。

自分の体を知り、どのような刺激で快感を得るのか知ることで、性感帯の開発も進み、オーガズムに達しやすくなります。

例えば、前戯でパートナーにどこが気持ちいいのか教えたり、挿入時には自分から感じるように動いたりできます。

こうした練習を積み重ねることで、オーガズムを感じやすい体が育ち、より充実したラブタイムを過ごせるはずです。

ラブグッズを使ってみる

ラブグッズを使ってみるのも、オーガズムを感じる方法として効果的です。

ラブグッズにはバイブやローター、ディルドなどさまざまな種類があります。

人の動きでは得られない刺激を長時間にわたって与えられるため、オーガズムを感じるには効果的です。

例えば、ローターは外イキを覚えるのに効果的ですし、中イキを練習したい場合はバイブがおすすめです。

ただし、膣はとてもデリケートな場所のため、ラブグッズを使用する際は衛生面に注意しましょう。

パートナーに協力してもらう

オーガズムをしっかりと感じるためには、パートナーに協力してもらうことも効果的です。

パートナーとコミュニケーションを取り、お互いの欲望やセックスの好みを理解し合うことは、オーガズムを感じるうえで大切です。

例えば前戯の時間をいつもより多く取ったり、自分の触ってほしい性感帯を伝えることで、パートナーもオーガズムに向けてサポートできます。

このようにパートナーに協力してもらうことで2人の信頼関係が深まり、オーガズムを感じる可能性が高くなります。

解決できない場合は医師に相談する

オーガズムをしっかりと感じるためにさまざまな方法を試しても効果が見られない場合は、医師に相談してみるのも1つの方法です。

身体的・心理的な問題が原因でオーガズムに達しにくいことがあります。

専門家の助言を受けることで、適切な対処法を見つけることができますよ。

恥ずかしいと感じるかもしれませんが、女性でオーガズムの経験がない方は少なくはありません。

今回紹介した方法を試してみてもオーガズムを感じられなかった場合は、医師への相談も検討してみてください。

【まとめ】女性のオーガズムの感じ方は人それぞれ。まずは仕組みを理解して試してみよう

女性のオーガズムの感じ方には個人差があります。

オーガズムをしっかりと感じるためには、まずはそのメカニズムを理解し、さまざまな方法を試してみることが大切です。

ひとりエッチやラブグッズを使って自分の体を知ったり、パートナーと協力し合ったりしてみてください。

もし、これらの方法を試しても効果が見られない場合は、医師に相談してみるのも一つの手段です。

自分に合った方法を見つけて、より充実したセックスを楽しんでください!

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この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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