女性の性欲がなくなるのは病気?原因や放置するリスク、解消方法を紹介

性欲がなくなる_アイキャッチ

「なんだか前よりも性欲が減っている気がする」と感じたことはありませんか?

女性の性欲減退は病気の可能性もあるため、無視して放置しておくのはおすすめしません。

今回は、女性の性欲に関して、減っていく原因や解消方法をまとめてみました。

さまざまな要因によって性欲は左右されるため、自分の心と身体を見つめながら改善していきましょう。

目次

女性の性欲がなくなるのは病気?

パソコンで作業する手元のイメージ

性欲がなくなったことで、病気なのではないだろうかと感じる人もいるでしょう。

しかし、女性の性欲には個人差があり、一概に病気とは判断できません。

そもそも性欲とは、セックスやマスターベーションなど、性行動をしたいと思う欲求を指します。

男性と女性では性欲の根本的な部分が異なっており、多くの女性は性的欲求と性的興奮の境界線が曖昧です。

そのため、女性の性欲に関してはぼんやりとしていることが多く、明確に病気かそのほかの要因なのかを判断するのはやや難しいとされています。

ただし、心理的な問題で性欲が減退している場合、悪化すると心因性の病気を発症する可能性があるので、気をつけましょう。

その際は、クリニックでメンタルケアを主にした治療を行う必要があります。

女性の性欲がなくなる原因

why?と書く手元イラスト

女性の性欲がなくなるには、さまざまな原因があります。

今回は、代表的な以下の原因をピックアップしてみました。

それぞれの要因について、詳しく見ていきましょう。

疲労

疲労によって性欲が減退するのは、性別を問わず多いです。

特に仕事の繁忙期だったり、責任ある役職に就いたりすることで、身体的にも心にも疲労がたまり、性欲が湧きにくくなります。

疲れて帰ってきて、今すぐ布団で寝たいと感じたことはありませんか?

この場合、自分のなかで性欲よりも睡眠欲や休息したいという欲求のほうが、優先順位が高くなっているのです。

疲労が蓄積していくと、この優先順位が変わらないため、性欲の減退を感じるようになります。

ホルモンバランスの乱れ

エストロゲンは、卵巣でつくられる女性ホルモンの一つで、子どもを産み育てるうえで重要な役割を果たしています。

骨や肌、血管などに対する多彩な働きも持っているのが特徴です。

しかし、エストロゲンは40歳を過ぎた頃から徐々に減少し、心身にさまざまな変化や不調が生じます。

また、プロゲステロンの分泌量があまりに多すぎると、リラックスした気分が倦怠感や疲労感に変わり、性欲が減退して引きこもりにつながる可能性があります。

さらに、男性ホルモンであるテストステロンは、男性だけでなく、女性の性欲にも影響をおよぼします。

女性は、20代の半ばに血中テストステロン濃度のピークがあり、その後は徐々に低下し、40代後半になると性欲がなくなっていきます。

手術で卵巣を摘除した人も、テストステロンが低下するため、性欲が低下するのです。

女性ホルモンは、卵巣の機能自体に問題がなくても、ストレスなどで脳にうまく指令がいかなくなると、リズムが乱れてしまいます。

ホルモンバランスを整えるには、栄養のバランスが良い食事、質の良い睡眠、適度な運動などを生活の中に取り入れていくことが大切です。

身体の冷え

女性は、男性に比べると筋肉の量が少なく、脂肪が多い体です。

丸みと柔らかさのある体が女性の良さですが、筋肉量の少なさが冷えを招いてしまいます。

筋肉が動くと、それに伴って熱が作り出されて、体が温まる仕組みです。

そのため、筋肉量の少ない女性では温まりにくく、冷えやすい状態になりやすいです。

体が冷えると免疫力が落ち、ホルモンバランスも崩れるなどの体調不良につながるので、結果として性欲が湧かない状態に陥ります。

ピルや薬の服用

生理痛やPMSの緩和、避妊に効果的とされているピルは、一部男性ホルモンを抑制する種類のものがあります。

男性ホルモンが抑制されると性欲を感じにくくなるので、前と比較したときに性欲の減退を感じるかもしれません。

ピルや薬が原因と考えられる場合は、クリニックで相談をしてみましょう。

妊娠・出産

妊娠や出産は、性欲の減退に大きく関わってきます。

女性は子どもを宿すと、本能的に子ども以外を敵と感じるようになるといわれており、性欲が減退するのが一般的です。

生まれたばかりの赤ちゃんを守るために、旦那やパートナーであっても敵意を出しやすいです。

時間の経過とともに徐々に戻ってきますが、産後は無理のない範囲でホルモンバランスを整えましょう。

また、妊娠中の場合は、お腹の赤ちゃんを気遣ってセックスができなくなってしまい、その結果として性欲減退につながる場合があります。

お医者さんと話し合い、胎児に負担をかけない範囲での性行為を心がければ、性欲も徐々に回復する可能性が高いです。

年齢

20代、30代、40代それぞれで、性欲の大きさが異なるとされています。

もちろん性欲は個人差が大きいですが、一般的には20代が最もピークです。

その後、30代40代とそれぞれ性欲は減退していき、閉経を迎えると性欲も落ち着きます。

とあるデータでは、20代30代40代の女性に「1週間に何回セックスしたいか」アンケートしたところ、どの年代も1週間に1回が最も多いという結果でした。

年代によって性欲に差はありますが、どの年代でもセックスへの価値観は同じなのが興味深いですね。

また、年齢を重ねるとセックスなどの身体のつながりよりも、心でのつながりを意識するようになるのも特徴的です。

パートナーとの関係

パートナーとの関係性も、性欲に大きく関わってきます。

例えば、パートナーに対して不満や不信感がある状態だと、セックスをしたいという欲も薄れやすいです。

反対に、パートナーに対して満足していたり、男性としても魅力を感じていたりすれば、性欲も高まります。

まずはパートナーとの関係性を見つめ直して、セックスをしたいと思えるような関係を構築しましょう。

過去の性交における経験

過去の性交による経験で、性欲が減退している可能性もあります。

例えば、セックス中に性交痛を感じて恐怖心ができてしまっていたり、性病の経験があったりすると、セックスに負のイメージができやすいです。

セックスへの興味が薄れると、性欲も比例してなくなっていくため、まずはトラウマの部分を解消しなければなりません。

心理的な問題なので、専門のクリニックで治療してもらうのがおすすめです。

女性の性欲がなくなることで起きる問題

モヤモヤ考える女性

女性の性欲がなくなると、以下の問題が発生します。

次はこれらの問題について、詳しくチェックしていきましょう。

パートナーと出会う気にならない

性欲がなくなると、彼氏や結婚相手といったパートナーと出会う気にもならなくなります。

パートナーができるとセックスもセットになるため、性欲の減退を感じている女性にとっては少し煩わしいです。

生活において恋愛が占める範囲が狭まっていくため、性欲の減退は放置せずに改善させましょう。

セックスレスになる

すでに恋人や旦那さんといったパートナーがいる場合、性欲の減退はセックスレスにつながります。

セックスレスは、2人の関係性を崩してしまうほど深刻な問題なので、性欲の減退が原因ならば解消しましょう。

また、性欲の減退をパートナーに隠すのではなく、素直に自分があまりそういう気分になれないことを伝えるのも、一つの手段です。

妊娠できない

性欲が減退してセックスができなければ、当然妊娠もできません。

これは、妊娠を希望しているカップルにとっては問題なので、解決しましょう。

また、性欲がない状態でセックスをしたとしても、ストレスになりやすいです。

妊娠とストレスは密接した関係にあるため、ストレスの根源は解消したほうが妊娠率も高まるでしょう。

女性としての魅力が薄れる

性欲が少なくなると、女性の魅力が薄れていきます。

セックスをしなくなると、女性ホルモンが分泌されにくくなるため、肌や髪の毛の艶にも影響をおよぼしやすいです。

また、女性ホルモンが減ると、フェロモンのような女性特有の魅力を感じにくくなります。

いつまでも女らしくありたいと思うのであれば、性欲にも着目しましょう。

女性の性欲低下を解消する方法

水彩のハート ピンク

続いては、性欲低下を解消する方法について見ていきましょう。

さまざまな方法があるので、自分に合ったものを探してみてください。

生活習慣や食生活を見直す

生活習慣や食生活を見直すことで、性欲を回復させられます。

疲労の蓄積やストレスのある生活は性欲の減退に関係するため、なるべく規則正しい生活を心がけましょう。

また、女性ホルモンを活発化させるような大豆などを、積極的に摂取するのもおすすめです。

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスは性欲に大きく関わるため、整えて性欲を取り戻しましょう。

ヨガやピラティスといった運動は、ホルモンバランスを整えるのに効果的です。

また、女性ホルモンを刺激するアロマやマッサージなども、試してみると良いでしょう。

クリニックに相談すれば、薬などでも対応してくれるため、気になる方は医師に相談してみてください。

身体を温める

冷えは性欲の減退を招くだけでなく、万病の元ともいわれているとおり、身体にさまざまな不調を引き起こします。

厚着をして身体を温めるだけでなく、ニンニクや生姜など、身体を温める食材を意識して摂取しましょう。

また、適度に運動をしたり、湯船に浸かったりすることも大切です。

パートナーと泊まる場所を変えてみる

パートナーといつも同じ家やベッドで過ごしているため、気持ちが高ぶらない可能性があります。

旅行に行ったり、ラブホテルに足を運んだりと、泊まる場所を変えてみましょう。

いつもとは違った空間に興奮して、性欲の高ぶりを実感できるかもしれません。

マスターベーションをする

マスターベーションをすることによって、性欲に刺激を与えられます。

1人の行為なのでハードルも低く、挑戦しやすいでしょう。

マスターベーション用のおもちゃや女性向けの動画サイトなどもあるので、ぜひ利用してみてください。

性的なコンテンツに触れる

性的なコンテンツに触れることで、性欲を回復させましょう。

アダルトビデオなどでも良いですが、女性はストーリー性などを重視するため、官能小説やラブシーンのある映画もおすすめです。

パートナーと一緒に観るのも効果的なので、試してみてください。

ピルの種類や摂取方法を見直す

ピルの服用が性欲の減退につながっているのであれば、種類や摂取方法を見直しましょう。

専門的な知識が必要になるため、クリニックで医師に相談してみてください。

男性ホルモンを抑制する効果が少ないピルを処方して、性欲回復に協力してくれる可能性が高いです。

性機能障害の治療を受ける

過去のトラウマが原因で性欲の減退を感じるのであれば、性機能障害の治療を受けましょう。

性機能障害とは、セックスへの関心や能力が低下してしまう一種の病気で、心理的な原因がトリガーとなっていることが多いです。

専門のクリニックで適切な治療を受ければ快方に向かうので、ぜひ相談してみてください。

【まとめ】女性の性欲がなくなるのはめずらしくない!原因を知ってゆっくり解消しよう

女性の性欲がなくなるのは、決してめずらしい話ではありません。

原因はさまざまなので、まずはなぜ自分の性欲がなくなっているのかを知りましょう。

焦っても意味はないので、そこからゆっくりと改善していくことが重要です。

性欲がなくなる_アイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

目次