キスでも性病は移るの?感染する可能性や症状、予防法について解説

キス 性病_アイキャッチ

好きな人とキスをすると、幸せを感じられるものです。

しかし、キスをした際に「性病が移るリスクもあるのかな」と不安に思ってしまう人も少なくありません。

今回は、キスでも性病が移るのか、感染する可能性や症状、予防方法を解説します。

キスによる性病の不安を抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

キスでも性病は移るの?

涙を流すハート

キスをしたあとに、体調に何らかの変化がみられると、不安に感じてしまう女性も少なくないでしょう。

結論からいうと、キスでも性病が移る可能性はあります。

まずは、キスと性病との関連について解説します。

キスで感染する確率は低い

唇同士が触れる程度のキスでは、性病に感染する可能性は低いといわれています。

ただし、キスをする相手の唇や口の中などに、梅毒やヘルペスなどの症状が出ている場合は感染しやすくなるため、注意が必要です。

ディープキスの場合は感染リスクが多少上がる

ディープキスの場合、自分の口の中に相手の唾液が直接入るため、のどなどの粘膜から、性病の原因菌やウイルスが体内に侵入しやすくなります。

また、自分の口の中に傷や口内炎がある場合や、相手の口の中に傷や出血がみられる場合なども、ディープキスによる感染のリスクが高くなるでしょう。

キスで感染する可能性がある性病

積み重ねられた本

キスで感染する可能性がある性病には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、キスで感染する可能性がある性病3つについて解説します。

キスで感染する可能性がある性病

咽頭感染症

細菌やウイルスへの感染により、のどや扁桃腺などに症状が出ることを「咽頭感染症」といいます。

その中でも、性病による咽頭感染症には、以下のようなものがあります。

性病による咽頭感染症
  • 咽頭淋病(淋病)
  • 咽頭クラミジア
  • 咽頭マイコプラズマ
  • 咽頭ウレアプラズマ

それぞれ原因菌の種類は異なりますが、どれも風邪のような症状です。

のどがイガイガしたり、違和感を覚えたり、発熱や咳がみられることもあります。

ただし、感染していても症状が出ないことや、症状が軽くて気付かないこともあるでしょう。

これらの咽頭感染症は、抗生剤を服用して治療します。

なお、複数の菌に感染しているケースもあるため、感染が不安な方は、性病検査を受けることをおすすめします。

梅毒

梅毒は、セックスやオーラルセックスなど、性的な接触によって感染する「性感染症」のひとつです。

口に病変がみられる場合は、キスだけでも移ることがあります。

梅毒は、感染してから症状が出るまでに3週間程度と、潜伏期間が比較的長いです。

さらに、症状が出たり、消えたりしながら経過していきます。

まず、感染して3週間程度で、性器や唇などの感染した部位に、小豆大くらいのしこりができます。

このとき、太ももの付け根のリンパ節が腫れることもありますが、症状はしばらくすると消えるのが特徴です。

その後、感染から3ヶ月以上経過したタイミングで、再び症状があらわれます。

以下のような症状が特徴的です。

特徴的な症状
  • 丘疹性梅毒疹…豆粒大の皮膚の盛り上がり。赤茶色で全身にあらわれることがある。
  • 梅毒性乾癬…手のひらや足のうらにできる赤みのある発疹。表面にフケのようなものが付着する。
  • バラ疹…体幹や顔、手足にできるピンク色のあざ。
  • 扁平コンジローマ…肛門や性器周辺にできるイボ。
  • 梅毒性アンギーナ…のどや扁桃腺が赤くなったり腫れたりする。ふやけたようになることも。
  • 梅毒性脱毛…髪の毛や眉毛などが抜け落ちる。

このような症状が出るころには、血液中の梅毒トレポネーマ」という原因菌が全身に広がっています。

しかし、時間の経過とともに、再び症状は消えてしまうのです。

感染してから3年以上が経過すると、「結節性梅毒」とよばれる硬いしこりが皮膚や骨、筋肉にできます。

このしこりは、肝臓や腎臓などの臓器にできることもあります。

さらに感染が進行した状態になると、心臓血管系中枢神経系にまで症状があらわれるのが特徴です。

梅毒が移ってしまった場合には、2週間~12週間ほど抗生物質を内服することで完治が見込めます。

近年は重篤化するケースが少なくなっていますが、早期発見・早期治療がとても重要です。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染で発症します。

口唇ヘルペスは、性的な接触だけでなく、食器やタオルの共用などでも移ることがあります。

感染してから発症するまでの期間は、3日~5日程度です。

唇や口のまわりがピリピリ、チクチクと痛んだり、ムズムズするような違和感を覚えたりする症状からはじまり、次第にプツプツした水ぶくれが複数あらわれます。

水ぶくれが潰れて中から液体が出てくることもありますが、この液体にはウイルスが含まれています。

水ぶくれが破れると、徐々にかさぶたとなり、症状は消失していくのが特徴です。

ヘルペスの治療では、塗り薬が処方されることが一般的ですが、場合によっては塗り薬と飲み薬を併用することもあります。

ただし、口唇ヘルペスは、風邪や疲れ、ストレスなどにより、免疫力が低下すると再発することが多い病気です。

唇や口のまわりにヘルペスの症状が出ているときは、感染のリスクが高くなるため注意しましょう。

キスで性病に感染しないための予防法?

もやもや考える女性のイメージ

キスで性病に感染しないためには、どのような対策をしたらよいのでしょうか。

ここでは、3つの予防法を紹介します。

口の中に口内炎や傷がある場合はキスをしない

口の中に口内炎や傷がある場合は、菌やウイルスが侵入しやすくなるため、性病が移りやすくなります。

また自分の口の中だけでなく、相手の口の中に傷や出血、炎症などがあるときにも、感染リスクが高まります。

感染を予防するためにも、このような症状がみられるときは、キスをしないように心がけましょう。

行為の前に歯磨きをしない

キスをする前に、歯磨きをしたい人は少なくありません。

しかし、歯磨きをすると、歯ぐきなどに目にはみえない細かい傷ができてしまいます。

粘膜に傷ができると、その部分から菌やウイルスが侵入しやすくなるため、行為の前に歯磨きをするのは避けることも大切です。

口臭などが気になる場合は、うがい薬のみでケアしましょう。

不特定多数と性交渉を持つ人とキスしない

不特定多数と性交渉を持つ人は、性病にかかる可能性が高くなります。

感染経路もわかりにくいため、たとえ相手が治療をしたとしても再発しやすくなります。

自分の身を守るためにも、不特定多数と性交渉を持つ人とは、キスをしないことが大切です。

【まとめ】キスで性病にかかるリスクは低くても、万全の予防策を

性感染症は、性器による直接的な接触やオーラルセックスなどによって感染することがほとんどです。

しかし、場合によっては、キスでも感染することがあります。

特に、口の中や唇に口内炎や傷がある場合は感染のリスクが高くなるため、注意しましょう。

今回紹介した感染予防法を、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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