【女性の性欲について】私って強すぎる?弱すぎる?欲求と上手く付き合う方法とは!

女性 性欲_アイキャッチ

一般的に性欲は男性のほうが強いといわれていますが、女性にももちろん性欲はあります。

「もしかして私の性欲ってほかの人と違うのかな」と心配になっても、性についての悩みはなかなか人に相談しにくいものですよね。

そこでこの記事では、性欲の仕組みや特徴、強すぎたり弱すぎたりする場合の対処法などを紹介します。

「毎日マスターベーションをしないと眠れない」「その気になれなくて、彼氏の誘いを断ってしまう」など、性欲のことで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそも「性欲」とは

パソコンで作業する手元のイメージ

性欲は人の3大欲求の1つで、セックスやマスターベーションなど、性的な満足を求める肉体的な欲望のことです。

一般的には、性的な興味や関心が強く、頻繁に性的欲求がわくことを「性欲が強い」、逆に性的な興味が薄く、ほとんど性的欲求がわかないことを「性欲が弱い」といいます。

ただし、性欲は個人差が大きく、パートナーとの関係や日常生活に問題がないのであれば、性欲の強さ・弱さについて過度に心配する必要はありません。

性欲がわく仕組みは完全に分かっておらず、今でもさまざまな研究が行われていますが、ホルモンが大きく関係しているとされています。

性欲にかかわるホルモン

男性でも女性でも、性欲にはホルモンが強く影響しているとされています。

女性の場合、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンと、卵巣や副腎から分泌される男性ホルモンのテストステロンにより、性欲がわくといわれているのです。

また、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの影響も強く受けています。

女性ホルモンのエストロゲンには、膣を濡れやすくしたり、気持ちをリラックスさせたりする作用があり、スムーズなセックスに欠かせないホルモンです。

また、セックスやマスターベーションの最中にオーガズムに達すると、愛情ホルモンのオキシトシンの分泌量が増え、快感と幸せな気持ちをもたらします。

一方で、男性の性欲にはテストステロンが大きく影響しており、テストステロンが増えると性欲が高まり、減ると性欲も減退します。

男女の性欲の違い

積み重ねられた本

性欲は、脳にある第一性欲中枢と第二性欲中枢がつかさどっていますが、男性の第一性欲中枢は女性の2倍の大きさがあり、男性のほうが女性より性欲が強いとされています。

また、男性はグラビアなど視覚による刺激で性欲を感じることが多く、女性はキスやハグなど触覚の刺激で性欲を感じることが多いです。

ただし、何に性欲を感じるかには個人差があり、フェロモンを感じる匂いやえっちな言葉で性欲を感じる人もいます。

肉体的な快感で性欲が高まる男性に比べ、女性の性欲には精神的な快感も大きくかかわっているため、女性のほうが男性より性欲の高まりに時間がかかるといわれています。

女性の性欲が強い・弱いの基準は?

はてなマークが浮かぶ女性のイメージ

性欲は個人差が大きく、強い・弱いの基準を決めるのは簡単ではありません。

今回実施した20~30代女性向けのアンケート結果では、セックスの頻度は「1年以上していない」の23%が最も多く、次いで「月2~3日している」の20%、「年数回程度している」の18%と続きます。

「毎日している」と答えた人は0.3%でした。

性交渉の頻度割合
1年以上していない23%
月2~3日している20%
年数回程度している18%

パートナーやセフレの有無にもよるかもしれませんが、月2~3日セックスをしている人、年数回程度の人、1年以上していない人も一定数いて、セックスの頻度は人それぞれであることが分かります。

「毎日している」と答えた人は0.3%と少ないですが、毎日セックスをしているからといって、性欲が強すぎると決まったわけではありません。

続いて、20~30代女性のマスターベーションの頻度に対するアンケート結果を見てみましょう。

マスターベーションの頻度は「2~3日に1回」が最も多い35%で、「ほぼ毎日している」と答えた人は15%、「ほとんどしない」と答えた人は17%でした。

マスターベーションの頻度割合
2~3日に1回35%
ほぼ毎日している15%
ほとんどしない17%

セックスを毎日している人は0.3%と少ない割合でしたが、マスターベーションをほぼ毎日している人の割合は15%で、毎日何らかの方法で性欲を解消している女性が一定数いることが分かります。

また、マスターベーションをほぼ毎日している人も、ほとんどしない人も一定数います。

毎日マスターベーションをするからといって、性欲が強すぎるとはいえず、ほとんどしないからといって性欲が弱すぎるともいえないでしょう。

【年齢別に見る】性欲の特徴

水彩のハート オレンジ

性欲には、ホルモンの分泌が強く影響していることを紹介しました。

個人差はありますが、ホルモンの分泌量は年齢によって増減するので、性欲の強さも年齢によって変化します。

ここでは、女性の性欲の特徴について、年代別に紹介します。

それぞれの内容を見ていきましょう。

20代女性の性欲

性欲を増進するホルモンのテストステロンが、最も多く分泌されるのが20代で、女性の性欲は20代の頃から徐々に高まります。

また、セックスを受け入れやすくするエストロゲンの分泌量も多い時期で、膣が濡れやすく、パートナーを受け入れる優しい気持ちになりやすくなります。

20代になると、10代の頃に比べて、セックスやマスターベーションが身近になっている人も多いでしょう。

自分の性欲と向き合い、上手に処理する方法を探ったり、パートナーとお互いに満たし合えるセックスを研究したりする人も少なくありません。

性欲の高まりとともに、性の楽しみ方を知っていく時期でもあります。

30代女性の性欲

30代になると、テストステロンの分泌量は減少しますが、エストロゲンの分泌量も減少するため、相対的にはテストステロンの働きが強くなり、性欲も高まります。

女性の性欲が最も強くなる時期ともいわれており、特に35歳から40歳頃に性欲のピークを迎える人が多いとされています。

30代は身体的にも精神的にも成熟し、セックスにも慣れ、性に対する余裕が出てくる人も多いでしょう。

自分の性感帯やオーガズムに達する方法などが分かり、大人の性を楽しんでいる人も少なくありません。

40代女性の性欲

40代になると、テストステロンは緩やかに、エストロゲンは急激に分泌量が減少していき、体が閉経の準備を始めます。

エストロゲンの減少は、膣のうるおい不足や膣壁の萎縮などを引き起こし、性欲低下につながります。

ただし「40代で1番性欲が強くなった」という女性も多くいるので、やはり個人差が大きいといえそうです。

また「若いときより40代のほうが深い快感を得られるようになった」という声もあり、心身ともに落ち着いて余裕がある40代だからこそ、得られる快感があるのかもしれません。

女性の性欲が強い場合、考えられる4つの理由

伊達メガネをかけた女性イメージ

個人差が大きい性欲ですが、女性の性欲が強くなるのには、いくつかの理由が考えられます。

ここでは、女性の性欲が強くなる理由を紹介します。

「人より性欲が強いかもしれない」と悩んでいる人は、当てはまっている項目がないかを確認してみてください。

それぞれの内容を見ていきましょう。

生理後〜排卵前のタイミング

性欲には女性ホルモンがかかわっているため、生理周期も性欲に影響をもたらします。

生理後から女性ホルモンのエストロゲンが徐々に増え、性欲を刺激し、約2週間後の排卵前に性欲はピークを迎えます。

エストロゲンには愛液の分泌量を増やしたり、気持ちをリラックスさせたりする作用があるので、身体的にも精神的にも、セックスを受け入れやすくなる時期といえるでしょう。

ただし、生理前に性欲が高まるという人もいるので、生理周期と性欲の関係にも個人差があるようです。

満腹時

性欲をつかさどる脳の視床下部には、セックスを求めるための第一性欲中枢と、セックスを行うための第二性欲中枢があります。

女性の第二性欲中枢は、満腹を感じる満腹中枢とほぼ同じ位置にあるのが特徴です。

第二性欲中枢と満腹中枢がほぼ同じ位置にあるため、女性は満腹時に性欲が高まりやすいといわれています。

一方、男性の第二性欲中枢は、空腹を感じる摂食中枢の近くにあるので、男性は空腹時に性欲が強くなる傾向があるようです。

性行為の経験が多い

女性はセックスの経験が少ないうちは、期待よりも緊張や恐怖が大きくなりやすく、体も性的刺激に慣れるまではあまり気持ちよさを感じないものです。

セックスの回数を重ね、体が性的快感を覚えることで性欲も高まっていき、もっとしたいと思うようになります。

さらにセックスの経験が増え、性感帯の場所を知ったり、オーガズムに達したりすると「もっと気持ちよくなりたい」「イキたい」という気持ちが芽生え、性欲もさらに強まっていきます。

好きな男性と過ごす時間が多い

好きな男性と一緒にいるときに、性的興奮を覚えたことがある人も多いのではないでしょうか。

好きな男性に対して「触れたい」「キスしたい」「セックスしたい」と思うのは自然なことです。

普段から好きな男性と一緒に過ごす時間が多い人は、自然と性欲を感じる時間も多くなっているでしょう。

また、家に1人でいるときに、好きな男性とのスキンシップやセックスを思い出して、性欲を感じることもあります。

性欲の強さと上手く付き合うためのポイント

ペンを持つ手元のキラキラしたイメージ

性欲の強さを恥ずかしく感じて「何とか性欲を抑えないといけない」と思っている人もいるかもしれませんが、性欲が強いこと自体は悪いことではありません。

大切なのは、自分の性欲と上手に付き合っていくことです。

ここでは、パートナーがいる人もいない人も、性欲の強さと上手く付き合っていくにはどうすればいいのかを解説します。

性欲が強いことで悩んでいる人は、参考にしてみてください。

パートナーがいる場合、我慢せずに伝える

性欲を解消する1番の方法は、パートナーとセックスをすることです。

女性からセックスに誘うのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、実際に誘ってみると、案外パートナーは喜んでくれるかもしれません。

どうしても直接誘うのが難しいと感じる場合は、ボディタッチを多めにしたり、部屋着や下着を工夫してみたりしてムードを作り出しましょう。

愛するパートナーとのセックスは性欲の解消だけでなく、心身ともに満たされ、生活にうるおいをもたらします。

また、セックスにより愛情ホルモンのオキシトシンが分泌され、幸福感が増したり、ストレスが緩和されたりする効果も期待できます。

セルフプレジャーを楽しむ

パートナーがいない人や、パートナーとの都合がなかなか合わない人は、セルフプレジャーによって性欲を解消できます。

セルフプレジャーには、セックスと同様にストレスの緩和やリラックス効果が期待できます。

セックスと違い、1人で行うため、自分のコントロールで性感帯を刺激でき、オーガズムに達しやすいこともメリットの1つです。

ラブグッズを使って性感帯を開発し、パートナーとのセックスに備えるのもいいでしょう。

女性用風俗を利用もするという方法も

風俗が男性の遊びといわれたのは、一昔前のことです。

現代の大人の女性には、女性用風俗を利用することで、性欲を解消するという方法もあります。

女性用風俗には「性感マッサージ」「出張ホスト」「添い寝屋」などがあり、それぞれにサービスの内容が異なります。

たとえば、性感マッサージは、プロの男性セラピストが全身マッサージをしたり、性感帯を愛撫したりするサービスです。

プロの手により、それまで知らなかった性感帯を開発されたり、初めての愛撫の仕方をされたりして、深い性的快感を得られます。

お金を払って性欲を解消できるので、後腐れがなく、セフレなどに比べて後々トラブルに発展しにくいこともメリットの1つです。

女性の性欲が弱い場合、考えられる4つの理由

ハートのイメージ

性欲が強すぎて悩んでいる人もいれば、逆に性欲が弱すぎて悩んでいる人もいるでしょう。

女性の性欲が弱くなるのは、加齢によるホルモン量の減少以外にも、さまざまな要因があるといわれています。

女性の性欲はどのようなときに弱まるのか、考えられる理由を紹介します。

性欲が弱いことで悩んでいる人は、参考にしてみてください。

ストレス・疲れが溜まっている

仕事や人間関係などでストレスや疲れが溜まっていると、性欲が弱くなってしまいます。

セックスやマスターベーションによってストレスを解消できればいいのですが、ストレスが溜まると、そもそも性的なことに関心を持てなくなってしまうことがあるのです。

また、疲れが溜まっていると性的モチベーションが下がり、セックスより睡眠を優先させることが多くなってしまうでしょう。

長期間におよぶストレスや疲労の蓄積により、性欲がわかない状態が長く続いているなら、1度生活習慣を見直すことが必要かもしれません。

妊娠・出産の影響

妊娠に伴うホルモンバランスの変化により、性欲が弱まる人もいます。

心理的にも「妊娠中にセックスをすると、赤ちゃんに悪影響を与えてしまうかもしれない」と不安になり、セックスへの意欲がわかないという人もいるようです。

妊娠中のセックス自体は問題ないとされていますが、「つわりやお腹のハリがつらい」「お腹が大きくて挿入しにくい」などの理由から、セックスを避ける女性もいるでしょう。

また、会陰切開をしたり、帝王切開で出産したりすると、産後もしばらく痛みが続くので、性欲どころではなくなってしまいます。

出産後は赤ちゃんのお世話に忙しく、落ち着くまでの間、性的モチベーションが上がらないという人も少なくありません。

薬の影響

抗うつ薬や低用量ピルなど薬の服用により、性欲が減退することがあるといわれています。

抗うつ薬の中でも、特に選択式セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、性欲の減退に影響しやすいという報告があります。

また低用量ピルには、卵巣から分泌されるテストステロンを抑える作用があるため、性欲を低下させることがあるようです。

薬の影響による性欲の低下が心配な場合は、1度担当医に相談してみてください。

性交痛がある

セックスの最中に生じる痛みは、性交痛と呼ばれます。

性交痛の主な原因は、挿入時の膣内のうるおい不足といわれており、パートナーとの相性が悪いから痛みを感じるわけではありません。

1度性交痛を経験すると、痛みに対する恐怖からセックスが億劫になったり、怖くなったりすることもあります。

性交痛には、婦人科系の病気などが隠されていることもあるので、心配な人はパートナーと話し合い、専門科を受診することも考えてみてください。

性欲の弱さに悩んでいる場合、試したいこと

ウインクする女性イメージ

性欲が弱いこと自体は悪いことではありませんが、性欲の弱さにより、ライフスタイルやパートナーシップに問題が生じているなら、改善したほうがいいでしょう。

ここでは、性欲の弱さを改善するための方法を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パートナーがいる場合、まずはスキンシップを楽しむ

性欲がわかず、パートナーからの誘いを断ってしまいがちになっている場合、無理にセックスを行おうとせず、まずはパートナーとのスキンシップを楽しみましょう。

ハグやキス、ボディタッチなどのスキンシップを愛するパートナーとしているうちに、徐々に性欲がわいてくる可能性もあります。

女性の性欲は精神面の影響が大きく、パートナーとの親密な関係が性的モチベーションにつながります。

性交痛の緩和を目指す

性交痛によりセックスに緊張や恐怖を感じる場合、性交痛の原因を探して取り除くことを考えましょう。

膣のうるおい不足が原因なら、パートナーと話し合って前戯を長くしてもらったり、潤滑剤を使ったりするなど、セックスを工夫してみてください。

過去の経験やトラウマなどが原因と考えられる場合は、カウンセラーに相談するなど、根本的な解決を目指しましょう。

また、性交痛は動脈硬化や婦人科系の病気などが関係していることもあるので、心配な人は専門医に相談してみてください。

気になることがあれば専門家に相談する

健康上の問題から、性欲が減退している可能性も考えられます。

ピルの服用による性欲への影響や性交痛などが気になる場合は、婦人科やレディースクリニックの診断を受けましょう。

また、心臓病や動脈硬化など、血管の病気も性欲減退につながるといわれているので、心配な人は検査を受けることを考えてみてください。

過去の性的体験やトラウマなど心理的な要因が考えられるなら、心療内科の受診やカウンセリングの利用も考える必要があります。

直接足を運ぶのに抵抗がある人は、オンライン診療やオンラインカウンセリングを利用する方法もあるので、まずは自分がやりやすい方法で検討してみてください。

【まとめ】性欲と上手く付き合って、「性」を楽しんでいこう!

本記事では、性欲の仕組みや特徴、性欲の強さ・弱さへの対処法などを紹介しました。

性欲の強さや弱さの基準を決めることは難しく、また性欲が強いことや弱いこと自体が悪いわけではありません。

個人差が大きい性欲ですが、大切なのは性欲に振り回されずに、大人の女性として「性」を楽しむことです。

性欲が強すぎたり弱すぎたりして、「性」を楽しめていないという人は、本記事を参考に、自分の性欲と上手く付き合う方法を探ってみてください。

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この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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