「奥イキ」や「ポルチオイキ」という言葉をご存知でしょうか。
膣の一番奥にあるポルチオを刺激することで深い快感や持続的な快感が得られるといわれています。
そこで今回は、ポルチオの開発方法やおすすめ体位、奥イキで気持ちよくなる方法などについて解説します。
奥イキ(ポルチオイキ)とは?
奥イキやポルチオイキがどういったものなのかイメージがつかない方もいるかもしれませんね。
まずは、以下の3点について確認しておきましょう。
それぞれについて詳しく解説します。
ポルチオとは?
ポルチオとは膣の一番奥、つまり子宮の入り口付近にある性感帯のことです。
膣の奥は子宮へと繋がっていますが、子宮の入り口は少し出っ張ったような形状をしていて「コリコリ」とした質感が特徴です。
一般的に出産未経験の女性のポルチオは硬く、出産経験のある女性は柔らかいといわれており、手さん経験のある女性の場合には、「ムニッ」とした感じや「ぷにッ」とした質感のこともあります。
ポルチオまでの長さは人によって個人差がありますが、男性器を奥深くまで挿入したときに亀頭に触れるくらい深い位置にあることが一般的です。
奥イキの感じ方
ポルチオへの刺激は脳神経を通るため、快感が脳へ伝わり、より深い快感が得られることが特徴です。
また、開発を続けることによって何度も連続でイク「マルチプルオーガズム」も可能になるといわれています。
奥イキで感じたことがある女性は、「これまで感じたことがないほどの強い快感で頭が真っ白になった」「子宮がおりてくるような感じがして、全身が性感帯になったような快感に包まれた」と感じることもあるようです。
奥イキはクリトリスによる外イキとは異なり、一度イッたあとすぐに連続でイクことも可能なので、何度もイキ続けて、いわゆる「イキ狂い」の状態になることもあるのだとか。
そのような感覚を味わうためには膣内を丁寧に開発していくことが大切です。
「中イキ」「外イキ」との違い
奥イキと似たような言葉に「中イキ」「外イキ」という言葉がありますが、奥イキは中イキの一種で、中イキには膣の入り口から3~4cm程度の部分にあるGスポットを刺激する方法もあります。
一方、外イキは膣の中ではなく、外側にあるクリトリスへの刺激によってオーガズム感じることです。
つまり、中イキの性感帯はGスポットとポルチオ、外イキはクリトリスです。
感じ方としては、外イキは徐々に上り詰めていくような快感が特徴で、絶頂に達すると一気に電気が走ったような感覚やフワッと弾けるような感覚になるといわれています。
一方、中イキは、体全体に深くじんわりと広がるような快感が得られるのが特徴です。難易度でいえば、クリトリスでの外イキが一番簡単といわれています。
次にGスポット、最後にポルチオの順となり、奥イキは一番難易度が高いイキ方といえます。
そのため、外イキやGスポットにより中イキを経験したことがない女性は、まずそちらに挑戦してから奥イキに挑戦するのがおすすめです。
奥イキのやり方 ~ポルチオの開発方法~
ここからは、実際にポルチオを開発するための方法について解説します。
奥イキをするための手順は以下の通りです。
それぞれ詳しくみてみましょう。
①膣内を十分に濡らす
まずは膣内を十分に濡らして準備を整えましょう。
ポルチオは開発されていない状態で刺激をしても、気持ちいいと感じずに痛みを感じることがあります。
そのため、クリトリスでの外イキやGスポットでの中イキから始めて、興奮度を高めながら膣内を十分に濡らすことを心がけましょう。
また、クリトリスやGスポットでイクことにより、子宮口の位置が下がり、より刺激がしやすい状態になります。
②ゆっくりと中指を奥まで挿入する
膣内が十分に濡れたら、ゆっくりと中指を奥まで挿入してみましょう。
指の先端でコリコリした感じやぷニッとした感触が得られたら、そこがポルチオです。
最初は痛みを感じることもあるので、いきなり強い刺激を与えるのではなく、やさしく位置を確認してみてください。
中指を挿入しても届かない場合や刺激し続けるのが難しい場合には、奥まで挿入できるタイプのラブグッズを使うのもよいでしょう。
③やさしく刺激する
ポルチオをやさしく撫でたりゆっくりと押し込んだりながら刺激を与えましょう。
最初はあまり気持ちいいと感じることができないかもしれませんが、そのような場合にはクリトリスや乳首などを刺激しながら快感を高めていくのもおすすめです。
ポルチオに触れ、ある程度刺激に慣れてきたら、小刻みに振動を与えるように動かしてみましょう。
ポイントは一定のリズムを保って刺激をすることです。
ゆっくりとしたリズムで動かすのが気持ちいいか素早く動かすのが気持ちいいかは人によって異なりますので、自分が気持ちいいと感じるテンポを探ってみてくださいね。
ポルチオでの奥イキは誰でもすぐにできるようなものではないので、絶頂に達することができなくても気にする必要はありません。
まずは、なんとなく「気持ちいいかも…」という感覚がつかめることを目標にしましょう。
④慣れてきたら少し圧迫してみる
ポルチオへの刺激に慣れてきたら、やさしくグッと押すように刺激を与えてみてください。
力を入れずぎると痛みを感じるので、最初のうちは慎重に力加減を調整しましょう。
気持ちいい力加減が見つかったら一定のリズムを保って刺激を続けてみてくださいね。
このとき、奥に指やラブグッズを当てて振動するように奥へ刺激を伝えるのがポイントです。
絶頂を感じられるようになるまでには時間がかかりますので、無理はせずに少しずつトライしてみましょう。
奥イキのやり方 ~ポルチオセックス~
ひとりエッチでポルチオの快感がつかめるようになってきたら、ポルチオセックスにも挑戦してみましょう。
セックスでの奥イキの基本的なやり方は、以下の通りです。
それぞれの項目について解説していきます。
①前戯をして濡らす
ポルチオで奥イキするためには、リラックスした状態で臨むことが大切です。
パートナーに協力してもらいながら、じっくりと前戯をおこない、時間をかけて膣内を濡らしてもらうようにしましょう。
このとき、焦らしながら「もっと欲しい…」という感覚を高めてもらうことにより、感度がアップしますよ。
当たり前ですが、突然ポルチオを刺激するのではなく、キスから始めて全身への愛撫を丁寧におこないましょう。
そのうえで、クリトリスや乳首をたっぷりと刺激してから、膣内の刺激へ進んでいきましょう。
ただし、先にクリトリスでイクとせっかく高めた快感が解放されて、奥イキしにくくなってしまう可能性があります。
クリトリスを愛撫してもよいですが、イカないように気をつけましょう。
あくまでも膣内への快感へ意識を向けるように愛撫をおこなうのがおすすめです。
②女性がうつ伏せになり、男性が覆いかぶさる
たっぷりと愛撫をおこない、快感が高まったタイミングで挿入します。
挿入の際には、女性がうつ伏せになり、男性が覆いかぶさる「寝バック」の体勢になると、男性器を奥まで深く挿入できるといわれているのでおすすめです。
このとき、女性のお腹や腰の下に枕やクッションを入れて、腰の位置を上げると調整しやすい高さになります。
膣内が一直線になる高さに調整してみてください。
③ゆっくりと男性器を挿入する
ゆっくりと男性器を挿入し、お互いが気持ちいいと感じる奥の部分に男性器を押し当ててもらいましょう。
このとき、突然強くピストンされると痛みを感じやすくなりますので、あくまでもやさしく深く押し当てるように意識してもらいましょう。
男性器の先端がポルチオに当たらない場合には、腰の高さや角度を調整するなどしてベストなポジションを探してみてくださいね。
④男性器がゆっくり押し込まれるように、女性が腰を動かす
このとき、男性が性器押し込む動きに身をゆだねるだけではなく、男性器が押し込まれる動きに合わせて女性が腰を動かして奥深くまで導くことがポイントです。
お互いに協力しながら奥に押し当てることにより、ポルチオを効果的に刺激できるでしょう。
奥に当たっている感覚が得られたら、女性は腰を前後や左右に動かしながら、男性器を奥に押し当てるように動くとよいですよ。
⑤男性が性器を揺らして刺激する
男性器の動かし方のポイントとしては、まずは浅めの角度から始めて少しずつ馴染ませることが大切です。
挿入すると男性も激しく動かしたい気持ちになるでしょうが、勢いよく動かすと子宮が傷ついたり痛みを感じたりするため注意が必要です。
奥まで挿入できたら、まずは馴染ませてから、性器を細かく動かしながら奥を揺らすように振動を与えるようにしましょう。
ポルチオセックスで奥イキしやすくなる体位
基本的なやり方では寝バックの姿勢で解説しましたが、奥イキしやすくなる体位は他にもあります。
ここでは、ポルチオセックスにおすすめの体位を4つご紹介します。
それぞれ詳しい方法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
騎乗位
騎乗位とは男性が仰向けになり、女性がその上にまたがるようにして挿入する体位のことです。
女性が主導権を握れる体位なので、気持ちいいと感じる深さや角度を自分で探すことができますよ。
ポルチオの位置をしっかりと調整したら、女性が動いてポルチオに男性器をぐりぐりと押し当てたり、男性に突き上げるように刺激してもらったりすると快感が得られるでしょう。
座位
座位の中でも男性と女性が向かい合うようにして挿入する対面座位は、ポルチオイキがしやすいといわれています。
この体位では男性器で突いてもらうというよりも、女性が円を描くように腰を動かしながら、ぐりぐりとポルチオに男性器の先端を押し当てるように刺激するのがポイント。
対面座位はポルチオだけでなくGスポットも刺激しやすく、乳首や胸も同時に刺激してもらいやすい体位です。
また、男性がイキにくい体位でもあるので、じっくりと時間をかけてポルチオ開発をしたい方に適した体位ともいえるでしょう。
足上げ正常位
足上げ正常位は「屈曲位」とも呼ばれ、仰向けになった女性が男性の肩に足を乗せるようにして男性器を挿入する方法です。
このとき、男性は女性の腰と脚を浮かせるように引き上げた状態で挿入します。
男性器が奥まで挿入しやすく、角度や深さを調整しやすいため、Gスポットの刺激もしやすいのが特徴です。
ただし、男性が主導権を握る体位なので、深く強く挿入されることにより女性が痛みを感じてしまうことも。
足を開きすぎると勢いよく入ってしまうことがあるため、脚を閉じるなどして調整してみてください。
後背位(バック)
女性が四つん這いになり、男性が性器を挿入するバックもポルチオを刺激しやすい体位のひとつです。
女性が四つん這いになることで膣が一直線になるため、男性器が奥まで挿入しやすくなります。
男性が主導でポルチオへ男性器を当てて細かく動かしたり、圧迫するように押し込んだりしてもらいながら奥イキに挑戦してみるとよいでしょう。
覆いかぶさるようにして、乳首やクリトリスを同時に刺激してもらうこともできますよ。
奥イキしやすくするためコツ
奥を刺激してもなかなかオーガズムを感じることができないという方のために、奥イキをしやすくするためのコツを7つご紹介します。
何回か試しているけど上手くイケないという方はぜひ意識してみてくださいね。
まずは外イキやGスポットでの中イキで感覚をつかむ
繰り返しになりますが、ポルチオによる中イキは簡単にできるものではないため、突然挑戦しても気持ちいいと感じることはできないでしょう。
そのため、まずは比較的難易度の低いクリトリスによる外イキやGスポットによる中イキに挑戦して、イク感覚や膣の中でイク感覚をつかむことが大切です。
また、連続でイキたい方は膣内がしっかりと開発されている必要があります。
クリトリスへの刺激による外イキは単発の絶頂なので、連続イキを体験したい方は膣内でイク感覚を積み重ねているうちに、連続イキができるようになるでしょう。
ポルチオの位置を十分に把握する
当然ですが、刺激する位置がズレていれば、快感を得ることはできません。
まずは、ポルチオの位置を十分に把握することが大切です。
ポルチオは膣の奥深くになるため、中指を入れても触れられない方もいるかもしれません。
そのような場合には、ポルチオへ刺激が与えられるバイブなどを活用するのもおすすめです。
また、ポルチオで快感を得るためには、ゆっくりと時間をかけて開発していくことが大切です。
最初はポルチオの正しい位置を刺激していても、気持ちいいと感じることができない可能性もあります。
「快感が得られるようになるまでは時間がかかるもの」と心得て、じっくりと時間をかけて開発をおこないましょう。
リラックスできる雰囲気づくりを心がける
女性が緊張した状態ではポルチオへの快感に集中することが難しくなってしまいます。
「イカなきゃ…」と焦ってしまうと気持ちよさを感じることができなくなってしまうため、リラックスした雰囲気づくりも大切です。
いきなり奥イキするための刺激をするのではなく、セックスの場合にはキスから始めてじっくりと緊張をほぐすことを心がけましょう。
ひとりエッチの場合には、動画やマンガなどで気持ちを高めて緊張をほぐすのも方法のひとつです。
キスや性感マッサージなどで性的興奮を高めておく
ポルチオイキは女性が興奮した状態でないと達成することはできません。
そのため、キスや性感マッサージによって膣内だけでなく、全身の感度を上げることが重要です。
特に、焦らされるようにじっくりと責められることにより、「もっと欲しい…」「奥に欲しい…」という感覚を徐々に高めていくことがポイント。
じっくりと時間をかけて奥イキするための性的興奮をアップさせていきましょう。
ほかの性感帯を同時に刺激する
ポルチオは開発されないと気持ちよさが感じられません。
そのため、最初のうちはほかの性感帯と同時に刺激するのがおすすめです。
乳首やクリトリスなど、自分が普段気持ちいいと感じる場所を同時に刺激してみてください。
最初のうちは同時に刺激しながらイク感覚をつかむのもおすすめです。
次第に、他の部位の刺激を弱めて、ポルチオでいけるように開発していきましょう。
痛みを感じたらすぐにやめる
ポルチオ開発には時間がかかるため、コツだけでなく、時間も必要です。
力任せに強く刺激してもイケないどころか、子宮や膣が傷ついてしまうこともあります。
膣の内部は傷がついても見えない部分にあるため、無理に刺激を続けないように気をつけましょう。
痛みや違和感を覚えたときには、すぐにやめるようにしてくださいね。
パートナーに協力してもらう
セックスで奥イキをしたい場合には、パートナーの協力が必要不可欠です。
繰り返しになりますが、ポルチオでイクことは難易度が高く、時間がかかります。
たとえ女性が気持ちいいと感じることができたとしても、女性が絶頂を迎える前に男性がイってしまうこともあるでしょう。
ポルチオでイクためには、お互いに気持ちいいと感じる体位を20分程度は継続することが必要といわれています。
男性器を大きく動かすと男性がイキやすくなってしまうので、できるだけ動かさず、先端をぐりぐり押し当てたり、骨盤をブルブル揺らしたりといった刺激を与えるのもよいでしょう。
男性器だけで刺激するのが難しい場合には、パートナーにラブグッズを使用してもらうのも方法のひとつです。
お互いが気持ちよくなるために事前にどのようにしたらよいか話し合いながら、前戯に十分な時間をかけて、お互いの感度を高めていくことが大切です。
【まとめ】奥イキ(ポルチオイキ)はちょっと難しい!経験を積んで究極の快感を得よう
ポルチオへの刺激によってオーガズムを感じる奥イキは、開発するまでに時間がかかるといわれています。
最初のうちは「気持ちいい」という感覚が得られずに、苦戦するかもしれませんが、じっくりと開発を進めるうちに全身に深く広がるようなじんわりとした快感が得られるようになります。
ポルチオイキができるようになると、何度もイキ続けることができるともいわれているので、これまで味わったことがない快感をぜひ体験してみてくださいね。