EDに悩む彼氏との付き合い方や基礎知識などを丁寧に解説していきます

彼氏 ED_アイキャッチ

「彼が途中で萎えてしまう」「彼がEDで悩んでいるけど、何もしてあげられない」など、EDに悩む彼氏とお付き合いしていると、女性も女性なりの悩みを抱えてしまうものです。

EDは男性特有の症状なので、女性が悩む男性の気持ちを完ぺきに汲み取るのは難しいでしょう。

そのため、どんなに愛していても、遠慮や気遣いで離れてしまいたくなることもあるのではないでしょうか。

しかし、どんなに悩んでも人の気持ちを完全には理解できないので、まずはEDを理解することから始めてみましょう。

ここでは、EDの基礎知識やEDの彼との付き合い方を紹介するので、参考にしてみてください。

EDを理解すれば、彼の心に寄り添えるかもしれません。

目次

そもそもEDとは?

パソコンで作業する手元のイメージ

そもそもEDとは、日本語で勃起不全のことを指しています。

英語ではErectile Dysfunctionの略語となり、勃起機能の低下という意味です。

勃起機能の低下は広義で、より具体的にいうと「性行為を満足に行うための十分な硬さをもった勃起が得られない、もしくは勃起した状態を維持・持続できない状態、またはEDの症状が再発すること」となります。

一般的には、単に「勃起しない=ED」というイメージがあるかもしれません。

それ以外にも、勃起をしてもその状態が持続しなかったり、勃起しても性行為を行えるほどの硬さがなかったりする状態も勃起不全となり、EDと判断できます。

彼氏がEDかどうかの判断基準

赤い糸でつながった男女の手

「最近、性行為をしても続かない」「挿入しても柔らかく感じる」などの変化がある場合は、彼氏がEDになっている可能性があります。

彼自身がEDを自覚して、積極的に治療などを行っているのであれば、彼女はあまり口を出さないほうが良いでしょう。

しかし、治療を行っていなかったり、そもそもEDに気が付いていなかったりする場合は、可能であれば彼女から提言してあげることが望ましいといえます。

どんな症状にも共通していますが、治療は早く始めればその分早く治りやすくなります。

また、ほっといても治るという保証はないので、彼女がEDかどうか判断しておくのがベストです。

もちろん、女性が判断するのは難しいですが、以下のような基準を参考にしてみてください。

【彼氏がEDかどうかの判断基準】

チェック項目判断基準
勃起状態の維持力・勃起後に一度萎えてしまうと、再度勃起することはない
・挿入まではできるが、射精するまで勃起状態が持続しない
・勃起をしても挿入する前に萎える
勃起時の硬さ・勃起はするがふにゃふにゃしている
・勃起の硬度が明らかに低くなっている

勃起状態の維持力や勃起時の硬さは、彼が疲れていたり、具合が悪かったり、ストレスなど心の状態も関わります。

そのため、1回や2回このような状態になったとしても、それだけでEDとは判断できません。

しかし、毎回射精までもたない、明らかに硬度が下がっているなどの症状が続く場合は、EDの可能性が高いといえるでしょう。

もし彼氏がEDなら知っておきたい基礎知識

積み重ねられた本

もし彼氏がEDだと分かったらショックかもしれませんが、治すためには、彼女がEDについて正しい知識を知っておく必要があります。

間違った知識や情報をもったまま彼に接してしまうと、悪気がなくても傷つけてしまうかもしれません。

どんな病気でも、治療方法はもちろん、有病率や症状、原因などの幅広い知識をもっておくことが重要です。

ここでは、EDに関する基礎知識を紹介します。

正しい知識を身につけて、彼に接するようにしておきましょう。

EDの有病率

EDと診断される症状は、以下の2種類に分かれます。

  • 中等度:たまに勃起する、性交中の勃起は維持できる
  • 重度:まったく勃起せずに性交が不可能となる

これらの診断基準によるEDの有病率は、日本の成人男性全体で約1,130万人といわれており、4人に1人が勃起不全の悩みを抱えています。

この数が多いか少ないかを判断するのは難しいですが、40歳代の男性は5人に1人、50歳代は2.5人に1人、60歳代は1.7人に1人という割合になるので、決して珍しい症状ではありません。

また、有病率は40歳代から一気に増加するものの、10代・20代・30代は大丈夫というわけでないので、注意が必要です。

特に10代・20代は、ストレスやプレッシャー、不安などで、勃起不全になることもあります。

若い世代は性的な制限があることから、EDに気が付くのが遅くなってしまうというリスクもあるのです。

EDの症状

EDの症状は前項でも触れていますが、まとめると以下のようなものが挙げられます。

EDの症状
  • まったく勃起しない
  • 勃起時の硬度が低下している
  • 短時間で萎えてしまう
  • 一度勃起をしても再度勃起することがない

正確な診断は、医療機関を受診しなければ分かりません。

しかし、人によっては、とりあえず柔らかくても勃起をしているから大丈夫と、自己判断してしまうことがあります。

上記の症状から分かるように、勃起をしても硬度が低下しているのであれば、EDの可能性も否めません。

少しでも勃起状態に違和感がある場合は、医療機関を受診するのが正解です。

EDの原因

EDの種類は、心因性と器質性、混合性の3つに分けられます。

これらの種類ごとに原因も特徴も異なるので、それぞれの種類を具体的に見ていきましょう。

【EDの種類ごとの原因と特徴】

スクロールできます
EDの種類原因特徴
混合性・心因性と器質性の原因が複数組み合わさっている・心因性と器質性を同時に発症するため、治療が長引きやすい
心因性・仕事や学業、人間関係のストレス
・性行為の経験不足による過度の緊張
・性行為時の女性に対するプレッシャー
・過去の性行為の失敗によるトラウマ
・恋人との関係性の悪化
・自分の男性器へのプレッシャー など
・心理的もしくは精神的な要因で勃起が不完全、勃起しない状態
・若い世代に多く見られる
器質性・加齢による身体機能の衰え
・高血圧や糖尿病などの持病の影響
・男性ホルモン分泌量の低下
・たばこや飲酒
・肥満や運動不足 など
・加齢により発症率が高くなる
・精神的に問題はないが、身体の状態によって勃起できない

EDの対策方法

EDは、さまざまな要因が絡まり合って発症する「混合性」が多いため、専門医による治療を行うのが一番の対策方法です。

しかし、仕事が忙しいと治療に通う暇もなく、そもそもEDのことで病院に行くのは抵抗があるという男性もいるかもしれません。

そういった場合は、まずは対策方法を実践してみましょう。

完全に治せるわけではありませんが、重度でなければ、毎日の生活の中で以下のような対策により、症状の緩和効果が期待できるかもしれません。

EDの対策方法
  • 短時間でもいいので毎日運動をする
  • 睡眠の質を上げる
  • ストレスをこまめに解消して溜めないようにする
  • バランスの良い食事を心がける
  • 暴飲暴食をしない
  • 過度の飲酒をしない
  • 禁煙する

ほかにも、「睡眠時間が不規則」「コンビニやレトルト食品が多い」など、あまり良くないと思う習慣がある場合は、改善していくことが望ましいでしょう。

EDの治療方法

医師の診察を受ければ、内服薬による治療を受けることが可能です。

内服薬は陰茎への血流を促す効果があるので、勃起力が向上し、硬度を高める効果も期待できます。

効果が出るまでの時間は30分~1時間ほどとなっているため、性行為の直前に服用するのが一般的です。

服用薬は、心因性でも器質性でも効果が期待できるので、混合性の場合でも処方されます。

副作用は、頭痛や顔の火照りなどが出るといわれていますが、性行為を行えなくなるほど重篤な症状が出ることはほぼありません。

EDの場合、性行為に失敗することで焦りや不安、プレッシャーなどを感じ、より症状が悪化してしまいます。

しかし、治療薬を使って性行為が成功すると、それが自信につながり、ED自体が改善するといわれています。

ただし、前項で紹介したとおり、治療薬の処方は医師の処方箋が必要です。

医療機関の受診、もしくはオンライン診療を受けなければなりません。

EDで悩む彼氏との付き合い方

ポイントとウインクする女性イメージ

女性の場合、「勃起しない」「勃起力が弱い」という気持ちを理解するのは難しいです。

EDに悩む彼氏に対して、どのように接すればいいか悩んでしまうかもしれません。

しかし、その人自身のつらさや苦しみが分からないのは、どんな病気でも同じです。

ここでは、EDで悩む彼氏との付き合い方について、ベストだと考えられる方法を紹介します。

参考にしてみてください。

EDを受け入れ、彼氏に寄り添う

男性にとって、勃起をしない、女性を喜ばせられないというのはとても辛く、男としてのプライドも傷ついている状態です。

その彼を傷つけないように付き合うには、女性もEDを受け入れて、辛い気持ちに寄り添うことが大切です。

「気にしないで」というよりも、「気にしてないよ」と優しく微笑んであげれば、彼の「できない」という不安やプレッシャーを軽減できるかもしれません。

ポジティブな言葉を使う

彼氏がEDになると、つい自分を責めてしまい、「私に魅力がないから」「私にテクニックがないから」など、ネガティブな言葉を使ってしまうこともあるでしょう。

しかし、彼からすると「自分がEDになったせいで彼女が自分を責めている」という状態は、余計に追い詰めてしまう可能性があります。

そもそもEDの原因は、ストレスや運動不足、疲労などいろいろあるので、「自分のせいだ」と決めつけず、ポジティブな言葉を使うようにしましょう。

マンネリ解消のために普段と違うことをしてみる

彼の調子が良さそうなときは、マンネリ解消のために普段と違うことをしてみるのもおすすめです。

EDの原因の1つに、性行為のマンネリ化があります。

いつも同じ始まり方で、最後まで行くというのが続いていた場合は、以下のような刺激を取り入れてみるのもいいかもしれません。

マンネリ解消のために取り入れたいこと
  • コスプレを着るなど興奮しやすい環境を作る
  • 大人のおもちゃを使う
  • ラブホテルなどシチュエーションを変える
  • やったことがない体位に挑戦する
  • AVを一緒に観て性欲を高める

生活習慣の改善をフォローする

近年は、乱れた生活習慣によるEDも増えているので、生活習慣の改善をフォローしてあげましょう。

ここで重要なのが、彼氏だけでなく、自分も改善に付き合うことです。

例えば、栄養バランスの整った食事や軽い運動など、一緒にできる対策は一緒にすると、彼も挫折せず改善に取り組めます。

また、できるだけご飯を作ってあげる、寝る前はスマホを見ないで2人でゆっくり過ごす、夜更かしをしないように注意して睡眠の質を高めるなど、健康的な生活が送れるようにサポートしてあげるのも効果的です。

病院の受診をすすめる

医師が処方するEDの治療薬を服用すれば、性行為が成功しやすくなります。

たとえ薬の力であっても、しっかり勃起して、最後まで硬さを維持できるという経験を積めば、その成功体験が彼に自信をもたせてくれます。

そのため、もし彼がまだED治療を行っていない場合は、病院の受診をすすめてみましょう。

ただし、「行かないと治らない」「治さなくていいの?」など、無理強いをするのはNGです。

男性にとってEDの治療を行うのは、できない自分に向き合うことなので、余計につらさを感じるかもしれません。

彼氏にきちんと寄り添い、可能であれば自分も付き添って、彼が安心して治療に取り組める環境を作ってあげましょう。

【まとめ】EDで悩む彼氏に優しく寄り添えられる彼女を目指そう

彼氏がEDになってしまった場合、満たされないのは女性も同じです。

お互いに満たされず、「できない」と「してもらえない」という不満が溜まっていくと、2人が悪いわけではないのにケンカになったり、最悪の場合は別れたりすることになってしまいます。

もちろん、我慢をする必要はありませんが、EDは絶対に治らない症状ではありません。

原因はいろいろありますが、専門的な治療方法もあるので、焦らずじっくり治療を行っていけば、いつか改善できる可能性があります。

すぐには解決できないかもしれませんが、「彼氏と別れる気がない」「まだ愛している」という思いがあるならば、満たされない気持ちやつらさを共有しながら優しく寄り添っていきましょう。

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この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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