失恋をすると、楽しかったころを思い出すたびにつらくなってしまうでしょう。
失恋してからしばらくは、考えを切り替えることが難しいかもしれません。
しかし、いつかはそのつらさを乗り越えられる日がやってくるはずです。
そんなつらい思いをしているあなたに向けて、この記事では失恋からの立ち直り方10の方法、立ち直るためにやってはいけないことなどを紹介します。
失恋からの立ち直り方や、やらないほうが良いことなどを知り、少しずつ前向きな気持ちになっていきましょう。
失恋でどん底にいるあなたへ。知ってほしい3つのこと
失恋は、何度経験しても慣れるものではありません。
つらい気持ちを抱えて日々を過ごしている最中では、何をどう考えたら良いのかわからなくなるものです。
そんなときは、次の3つだけでも、ぜひ心に留めておきましょう。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
つらい気持ちを隠す必要はない
失恋のつらさから、なかなか立ち直れないという人も多いかもしれません。
このような場合、無理につらい気持ちを隠す必要はないのです。
心がきついのに平気なふりをしたり、振られたのが悔しいからと泣くのを我慢したりすることを続けると、後で感情がいきなり爆発してしまうこともあります。
心の健康を考えて、つらいときはその気持ちを無理に隠さず表に出したほうが、立ち直る近道になる可能性が高いでしょう。
「時薬」という言葉がある
「失恋の特効薬はないけれど、時薬がなんとかしてくれる」という言葉を聞いたことはありませんか?
どんなにつらい気持ちも、時間が経つにつれて少しずつ癒えていくことが多いです。
失恋から立ち直るまでの期間は、失恋のケースやその人によってそれぞれですが、早い人で3ヶ月、長くても半年ほどで気持ちが落ち着く場合もあります。
失恋の痛みが続いても時間が経つのを待てば、そのうちポジティブな気持ちが少しずつ復活していくはずなので、焦らず過ごしましょう。
よく寝てよく食べて、太陽の光を浴びて
失恋すると「あのときこうすれば良かった」など、さまざまなことを考えて眠れなかったり、食欲がなくなり痩せてしまったりする人も多いです。
失恋で体まで弱ってしまうと、傷ついた心を元気にしていくことも難しくなります。
こんなときこそ、よく寝てよく食べることが重要です。
日中にしっかり食べて活動することで体に疲労感をもたらし、太陽の光をしっかり浴びることで夜にメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が高まります。
つらい気持ちがまだ続いていても、とにかくよく寝て、よく食べることを少しでも意識してみてください。
体内時計を整えて、まずは体を元気にすることから始めましょう。
参照:厚生労働省「快眠と生活習慣」
参照:文部科学省「第3章 健康なくらしに寄与する光 2 光の治療的応用―光による生体リズム調節―」
つらい失恋からの立ち直り方10の方法
こちらでは、失恋から立ち直るための具体的な方法を紹介します。
無理に進めず、まずは「自分でもできそうだな」と思えるものから試してみてください。
徐々に気持ちが前向きになってきたことを感じたら、まだ試していない方法も行ってみることをおすすめします。
それぞれを詳しく説明していきます。
①とことん悲しむ
前に進むためには、つらい気持ちを抑え込まずに、しっかり落ち込むことも大切な1つのステップになります。
大泣きした後はスッキリするものなので、失恋ソングを聴いたり、失恋映画を観たりして、たくさん泣くのもおすすめです。
落ち込む気持ちを抑えて無理をするより、つらい気持ちを十分に感じ尽くすことで、自然と前を向けるようになっていくでしょう。
②相手と距離を置く
失恋した相手の顔を見かけたり、存在を感じたりすると、二人の思い出が頭に浮かんでしまうものです。
そうなると、せっかく立ち直りかけていた失恋からの痛みが、ぶり返してしまうことも少なくありません。
とことん落ち込んだら、傷ついた心を直していくためにも、以下の工夫をすることが大切です。
- 相手とは極力会わない
- 自分から連絡しない
- 連絡先を消去する
- 相手のSNSも目に入らないようにフォローを外す、ミュートをする
相手と接触する機会を物理的に防ぐことで、心の癒やされる速度が徐々に上がっていくでしょう。
③つらい気持ちを言葉にする、もしくは紙に書き出す
つらい気持ちは、考えているだけでは整理をするのが難しいものです。
そんなときは、失恋して悲しい気持ちを言葉に出して呟いてみたり、紙に箇条書きで書き出してみたりすると良いでしょう。
呟いたり紙に書き出したりする際は、どうしてもネガティブな内容になってしまうと思いますが、それが今の素直な気持ちです。
自分は今どんな気持ちなのか、どんなことをつらいと感じているのか、今回の失恋について少し客観的な視点で見られるかもしれません。
④友人など周囲の人に話す
失恋のことを信頼できる友人などに話すのも、心をスッキリさせていくのに効果的です。
特に、同じような経験を持つ友人相手であれば、つらい気持ちを理解してくれるでしょう。
しかし、なかには、誰かに話すのが嫌という人もいるかもしれません。
このような場合は、かえって逆効果になってしまう可能性もあるので、無理に話す必要はありません。
人に話してスッキリする人は、試してみる価値がある方法だといえるでしょう。
⑤前向きになれる作品(曲・映画・本など)に触れる
「つらい失恋で心は痛いのに、泣こうとしても涙が出ない」「気持ちを紙に書き出してみたけど、まだ心が悲しい」という人は、前向きになれる曲や映画、本などを読んでみましょう。
ネガティブな状況で沈んだ心が、ポジティブな方向へ少しずつ向かっていく内容の作品は、あなたの心境と似ていて共感できるかもしれません。
つらいときは、共感できる芸術に触れることで、心が癒やされる人も多いです。
前向きになれる作品で、一生忘れられないような、大きな影響を受ける名言に出会える可能性もありますよ。
⑥仕事や趣味、遊びなど恋愛以外を充実させる
ほかのことで頭をいっぱいにするようにすれば、失恋のことを考える時間が減っていくので、おすすめです。
失恋で抱えたつらい思いで頭がいっぱいになる日々を続けていると、ズルズルと気持ちを引きずってしまいます。
そこで、最初は無理矢理な形になっても良いので、仕事に専念したり、趣味があればのめりこんでみたり、休日には友人と遊ぶ予定を詰め込んだりするなどしてみましょう。
これを機会に推しができたり、友人との心の距離がより近くなったりすることもあるはずです。
そう考えると、失恋も人生の1つの転機だといえます。
⑦自分磨きに専念する
失恋は、自分磨きのタイミングでもあります。前よりもっと輝く自分を手に入れて、相手を見返しましょう。
外見を磨く方法としては、美容院へ行ってヘアスタイルを変える、スポーツジムに通って体形や体調を整える、高くて買うのを迷っていた服を買ってみるなどが挙げられます。
内面を磨く方法としては、気になっていた本があれば、読んでみるのもおすすめです。
これまで彼のために使っていた時間を、自分自身を向上させるために使いましょう。
⑧思い出の写真や品を手放す
失恋した相手への未練やつらい気持ちを手放すためにも、まずは思い出の写真や誕生日、記念日にもらったものなどを手放すことも有効です。
相手とは別れても、写真やもらったものはしばらく持っておきたいという人もいるかもしれません。
しかし、彼との思い出への執着を手放さない限り、失恋の痛みから立ち直る方向へ気持ちが向かない可能性もあります。
過去よりも今と未来を大切にしていくことが大切なので、思い出の物を手放すという形から入ってみましょう。
⑨今後の恋愛に活かすために、改善点を見つける
いくつかの方法を試して少しずつ元気になってきたら、失恋した相手とうまくいかなかった原因について考えてみるのも良いでしょう。
こちらは、ある程度冷静になったときに使える方法なので、まだ心が安定していないときは無理をせず、自分磨きなどに集中することをおすすめします。
ここでポイントとなるのは、別れた原因を考えるのは、今後の恋愛に活かすためであることです。
同じ過ちを繰り返さないためにも、冷静に客観的に振り返ることで、今後に活かせる改善点が見つかるかもしれません。
⑩新しい人と出会える場所に積極的に出かける
今後への課題まで冷静に考えられるようになってきたら、いよいよ出会いが期待できる場所へ出かけてみましょう。
新しい出会いを求めるなら、自分から積極的にチャンスを作っていくことが大切です。
学校や職場など、日常的に多くの時間を過ごす場所以外では、出会い系居酒屋、社会人サークル、婚活アプリ、婚活パーティなどもあります。
友人や職場の同僚から紹介してもらえる場合、それもチャンスになるので、まずは会ってみるのがおすすめです。
失恋から立ち直るために!やってはいけない5つのこと
失恋してしまったときは、悲しい気持ちをいったん素直に受け入れて、とことん落ち込みましょう。
その後に自分磨きなどの方法を試していくなど、立ち直る方向へと徐々に向かっていくことが大切です。
ただし、次のような行動は、立ち直るのに逆効果となる可能性があります。
これら5つのことは、ぜひ心の片隅に留めておきましょう。
無理に忘れようとする
失恋してすぐのころは、相手のことを忘れようとすればするほど、逆に考える時間が増えてしまうので、逆効果になりがちです。
そんなときは無理に忘れようとせず、違うことで頭のなかを埋めるようにしてみましょう。
「今日のランチは何を食べようかな」「今夜はどの入浴剤を使おうかな」など、日常的なことでOKです。
「今度の休日には映画でも観ようかな」「今流行っているドラマは何かな」といったエンタメ方面のチェックも、気が紛れるのでおすすめです。
焦って次の相手を探そうとする
「新しい人と出会える場所に積極的に出かける」という方法を紹介しましたが、失恋してすぐのころに実行するのはおすすめできません。
失恋のつらさを忘れるために、とりあえずどんな人でも良いから恋人がほしいという心理状態になりやすいからです。
このようなときに新しい出会いがあっても、判断を誤ってしまう可能性があります。
また、元彼への未練を断ち切れていない場合、新しい相手に対して「元彼はこうしてくれたのに」といったアラを探してしまうこともあるでしょう。
新しい出会いを求めるのは、失恋について冷静に考えられるようになってからがおすすめです。
自分を責める
「あのときこうすれば良かった…」「自分がもっと魅力的ならこういう結果にならなかったかもしれない」など、失恋の理由を自分だけのせいにしてしまう人もいるかもしれません。
このような一人反省会を続けてしまうと、自信を失くしてしまい、今後の恋愛に影響する可能性も出てきます。
今後へ活かせる改善点を見つけることは大切ですが、必要以上に自分を責めないようにしましょう。
周囲の人に相手の悪口を言う
つらい失恋をすると、悲しみの延長で、つい相手のことを悪く言いたくなってしまうこともあるでしょう。
「今回の恋愛は失敗だった」という考えにつながってしまうこともあります。
それよりも「自分は誠実に向き合ったけれど、相性が悪かっただけ」という方向で考えるようにするのがおすすめです。
相手も自分も責め過ぎることなく、次の恋愛に向かっていけるパワーも残ります。
それでも相手の悪口を言いたくなったら、紙に書き出して破って、モヤモヤを発散するなどの安全な方法が良いでしょう。
自暴自棄になる
失恋のつらい気持ちにうまく対応できず、自暴自棄になってしまうこともあるかもしれません。
暴飲暴食を繰り返してしまったり、気持ちのない男性と体の関係を持ってしまったりすると、後で冷静になって冷や汗をかくことになる可能性が高いです。
また、失恋の痛みから立ち直るどころか、今度は別のことで落ち込む事態にもなりかねません。
自暴自棄にならないためには、つらい気持ちを出し切って、気持ちを切り替えられるようにしていくことが大切です。
もう少しの辛抱。あなたは必ず幸せになれる!
失恋してしまったときは「やるべきことをして、やるべきではないことはやらない」という賢明さも、本来の自分を取り戻すためには必要なものです。
周囲の人は毎日幸せそうに見えますが、誰しもが他人に心のすべてを打ち明けるわけではありません。
また、失恋で悲しい思いをしても、10年後にまだ引きずっているという人は少ないはずです。
失恋による別れは、人生のなかの1つのイベントに過ぎないと考えてみましょう。
そしたら今度は、自分の人生をより良くするために行動を開始してみてください。
「いつかは乗り越えられる」「必ず幸せになれる」という思いで、毎日を大切に過ごしていくことが重要です。
【まとめ】失恋から立ち直るために少しずつ行動してみよう
今回の記事では、失恋でのつらい気持ちを抱えて、同じ場所に留まってしまっている人に向けて、失恋からの立ち直り方10の方法、立ち直るためにやってはいけないことを紹介しました。
とことん落ち込んでも良いので、徹底的に落ち込んだら、紹介したような方法を少しずつ取り入れて実践してみてください。
恋愛や人生、自分に対する考え方を徐々に変えていくことが、失恋から立ち直ることにつながっていくはずです。