「彼が最近セックスをしたがらない…」「セックスの頻度が減っている…」と感じている女性もいるでしょう。
数日〜数週間セックスしていないのであれば、気分や体調によるものかもしれません。
しかし、あまりにも長期的にレス状態が続いているのであれば、彼が性欲の低下で悩んでいる可能性もあります。
この記事では、男性の性欲低下が起こる原因を、心理的・身体的の2つに分けて解説していきます。
記事の最後では、性欲の低下を解消する方法についても紹介しているので、最後までご覧ください。
30代男性でも性欲低下は起きる!
30代でも、加齢だけでなく、生活習慣やストレス、疲労によって男性ホルモンの分泌が減り、性欲の低下が起きることがあります。
「体がだるい」「体力や筋力が衰えた」「性欲が落ちた」と感じているのであれば、テストステロンが低下しているかもしれません。
テストステロンとは、脳からの命令で分泌される男性ホルモンの一種で、性欲に深く関係しています。
男性の30代は、仕事や家庭のことで多忙な時期です。
そのため、自律神経のバランスを崩しやすく、テストステロンの分泌も抑制してしまいます。
この現象は男性更年期とも呼ばれ、具体的な年齢や症状は個人差があります。
30代男性の性欲が低下する原因【心理的要因】
30代男性の性欲が低下してしまうのは、一体なぜなのでしょうか?
ここでは、性欲が低下してしまう心理的要因を6つ解説します。
1つずつ見ていきましょう。
ストレス
性欲が低下する原因の1つが、ストレスです。
30代になると責任が重い仕事を任されるようになったり、将来のことを真剣に考え始めたりと、ストレスを感じる機会が多いです。
過剰なストレスによって交感神経が刺激されると、ホルモンバランスが乱れてしまうため、性欲低下につながる可能性があります。
疲労
肉体的・精神的な疲労も、性欲低下につながっていると考えられます。
過労や睡眠不足による身体的疲労、人間関係といった精神的疲労を感じているときは、体が休息を必要としていることによる生理反応として、性欲が低下することがあります。
仕事で毎日の帰りが遅かったり、休めない日が続いていたりする場合は、疲労が溜まっているのかもしれません。
「マッサージしようか?」など、まずは彼がゆっくりと休めるようにサポートしてあげてください。
パートナーとの関係悪化
パートナーとの関係悪化も、性欲が低下する原因の1つです。
20代〜30代で現在お付き合いをされている方の中には、同棲をしている、または同棲を経験したことがある方も多いでしょう。
毎日、コミュニケーションやスキンシップはとれていますか?
コミュニケーション不足や、セックスするタイミングが合わずにしない状態が続いてしまうと、性欲に影響が出ることがあります。
もし「最近2人の時間がとれていないな」と感じたら、映画を観たり、外食したりするなど、2人の時間を確保することが大切です。
ぜひ、あなたから誘ってみてください。
セクシー動画の見すぎ
もしかすると、セクシー動画の見すぎで性欲が落ちているのかもしれません。
男性の中には、自慰行為をするときなどに、セクシー動画を見る人もいます。
インターネット上には、無料でさまざまな性癖に合わせたセクシー動画や、現実離れした刺激の強い動画が多く投稿されています。
しかし、過激なセクシー動画に脳が慣れてしまうと、知らず知らずのうちに実際の行為で興奮できなくなり、セックスへの期待値も低くなってしまうのです。
セックスに対する飽き
ある程度の遊びを経験した男性や、長く付き合っているカップルに多いのが、セックスへの飽きです。
快感や刺激を得にくくなったり、セックスがルーチン化したりすることで満足な興奮が得られず、セックスレスにつながります。
旅行やデートに出かけたり、新しい体位を試したりすることで、新鮮さや興奮を取り戻しやすくなります。
生活環境やライフスタイルの変化
生活環境やライフスタイルの変化は、男女を問わず性欲の低下をもたらす原因となることがあります。
新しい職場への転職や引越し、結婚や子育てなどのライフイベントは、精神的・肉体的にストレスを感じやすく、ホルモンバランスを乱しやすいです。
まずは定期的な運動や健康的な食事、十分な睡眠をとることで、生活習慣を整えていきましょう。
30代男性の性欲が低下する原因【身体的要因】
前段では、男性の性欲が低下する心理的要因を紹介しました。
ここでは、身体的要因から男性の性欲が低下する原因を解説します。
詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスの低下
男性ホルモンの低下によって体内のホルモンバランスが崩れ、性欲低下が起きることがあります。
男性ホルモンの一種「テストステロン」は、筋肉や骨格の形成、メンタル維持、そして性機能など、男性らしさを身体に反映させるうえで重要な役割を果たしています。
しかし、テストステロンは20代をピークに少しずつ分泌量が低下していき、それに比例して性欲も低下する傾向にあるのが特徴です。
このようなテストステロンの分泌量が、加齢に伴い低下することで引き起こされる疾患を、男性更年期障害といいます。
健康状態の問題
健康状態に何らかの問題があった場合も、性欲が低下すると考えられています。
例えば、前立腺疾患や糖尿病、腎硬化症、心臓病などの慢性疾患は、血流や神経機能などに影響を与え、性機能や性欲に悪影響をおよぼすことがあります。
体重の増加や高血糖状態、高血圧などの状態も性欲が低下する原因になるため、規則正しい生活を心がけて健康管理をしましょう。
薬の副作用
服用している薬の影響で、性欲が低下することもあります。
特に抗うつ薬やホルモン剤、アレルギー薬などは、副作用として性欲低下や勃起不全などの症状を引き起こす可能性が高いです。
しかし、副作用の程度には個人差があるため、すべての人に症状が現れるわけではありません。
もし性欲の低下を感じた場合は、自分の判断で薬の服用を中止するのではなく、まずは医師に相談することが大切です。
睡眠不足
テストステロンは睡眠中にも分泌されるため、寝る時間が遅かったり、睡眠不足になっていたりすると、性欲が低下してしまいます。
睡眠不足は性欲が低下するだけでなく、自律神経・ホルモンのバランスが崩れるため、うつ病や自律神経失調症、適応障害などの病気を引き起こす可能性もあります。
睡眠の1時間前に入浴して身体を温めたり、寝る前はスマホを触らないようにしたりすると、深い眠りにつきやすくなるのでおすすめです。
また、眠っているときにいびきをかくと、性的満足度が低下するともいわれています。
もしパートナーの性欲が低下しているのであれば、寝ているときにいびきをかいていないかもチェックしてみてください。
体力の低下
「20代のときより疲れやすくなった」「セックスが長い時間かけてできない」と、体力の低下が性欲減退につながっているケースもあります。
30代は、家庭のことや仕事のことで手一杯になってしまい、健康管理がおろそかになりやすいです。
適度な運動はテストステロンを増やしてくれるため、積極的に取り入れることが大切です。
ハードな運動
適度な運動はテストステロンを増やしてくれますが、ハードな運動は性欲の低下につながります。
30代はまだ体力がある時期のため、激しいトレーニングをしやすいです。
しかし、無理な運動は性欲の低下だけでなく、慢性的な疲労やケガにつながる可能性があります。
お酒の飲みすぎ
毎日ふらついたり、ろれつが回らなくなったりするくらいお酒を飲んでいませんか?
お酒を飲みすぎてしまうと、生殖器官におけるホルモンの分泌に悪影響をおよぼすことがあります。
また、タバコも男性ホルモンの分泌バランスを乱して、性欲の低下やセックス時のパフォーマンスを下げてしまいます。
30代男性のパートナーに性欲低下を解消してもらうには?
性欲には、テストステロンという男性ホルモンが関係しています。
そのため、性欲の低下を解消するためには、テストステロンの分泌を増やすことが大切です。
しかし、性欲はデリケートな問題のため、原因や状況に合わせた対応をとる必要があります。
ここでは、30代男性のパートナーに、性欲低下を解消してもらう方法を5つ紹介します。
積極的にあなたがサポートすることで、彼が性欲解消に前向きになるだけでなく、2人の仲もより深まる可能性が高いです。
バランスのとれた食事をつくってあげる
性欲や体力をつけるためには、バランスのとれた食事が必要不可欠です。
栄養バランスが偏っていると、テストステロンが効率よく分泌されない可能性があります。
コンビニエンスストアのお弁当や、高カロリーなファストフードばかりではなく、以下の表にまとめた食材を積極的に摂取していきましょう。
【積極的に摂取したい食材】
亜鉛 | チーズ・豚肉・卵黄・牡蠣・アーモンド・ゴマ |
---|---|
ビタミンD | 魚類・きのこ類・きくらげ類 |
オメガ3脂肪酸 | エゴマ油・アマニ油・チアシード・くるみ・大豆 |
しかし、男性の中には料理が苦手な人もおり、食事に気を遣うのが難しいことがあります。
そこで、先ほど紹介した食材を、一緒に食べるご飯やお弁当に取り入れてつくってあげてください。
彼に喜んでもらえるだけでなく「一緒に頑張ろう」というあなたの気持ちも伝えられます。
お互いによくコミュニケーションをとる
もしあなたとの関係が上手くいっていないことが性欲低下の原因だった場合、まずはお互いにコミュニケーションをよくとることが大切です。
上手く伝えられていなかったことを伝えたり、彼と一緒に過ごす時間をあらためて持ったりすることで、関係の修復・性欲の回復につながることがあります。
お出かけするなど運動する機会をつくる
運動不足やストレスが原因で性欲が低下しているときは、小旅行へ出かけたり、運動したりする機会を積極的に設けてみてください。
性欲の向上やストレス発散、ホルモンバランスを整える効果があります。
特に筋トレは、基礎体力の向上だけでなく、テストステロンの分泌も促してくれるため、おすすめです。
- スロースクワット10回を3セット
- 規則正しいリズムで30分程度の運動(軽いウオーキングやランニングなど)
上記のように、身体を痛めたり、精神的なストレスになったりしない程度の運動をしましょう。
受診をすすめてみる
生活習慣や食生活の見直しなど、セルフケアをしても改善が見られなかった場合、専門家に相談することも検討してみてください。
不足した男性ホルモンを補充する「男性ホルモン補充療法」や、薬での治療がメインです。
最近では、男性専門外来も増えており、オンラインで受診できる医療機関も登場しています。
医師と相談しながら適切な治療を受けられるため「何から始めたら良いか分からない」という場合にもおすすめです。
自分自身を見直して、魅力的な女性になれるよう努力する
彼の性欲低下を感じたとき、それは彼の身体的な問題だけではなく、あなたにも原因があるかもしれません。
いつも同じ格好をしていたり、だらしない生活を送ったりしていませんか?
自分自身を見直し、魅力的な女性になる努力をすることが、性欲を取り戻す手助けになることがあります。
- 健康的な体型を維持する
- 清潔感を保つ
- ファッションに気を遣う
- ルームウェアや下着を新しくする
- 家の中でも軽くメイクする
自分が女性でい続けられるように心がけることで、彼からあらためてあなたが異性であると意識してもらえます。
【まとめ】30代男性の性欲低下の原因はさまざま!パートナーも手伝って解決しよう
今回は、30代男性の性欲が低下してしまう原因と、その対処方法について紹介しました。
性欲には、テストステロンという男性ホルモンが大きく関わっており、年齢とともに分泌量は減少していきます。
しかしそれ以外にも、乱れた生活習慣やストレス、恋人との関係性などによって、性欲は低下してしまいます。
もし性欲の低下で悩んでいるのであれば、2人でしっかりと話し合い、解決に向けて協力しながら取り組むことが大切です。
食事や運動のサポート、自分自身の見つめ直しなど、できることから始めてみてください。