セックスレスの割合はどのくらい?多くなっている理由や、解消方法とは

セックスレス 割合_アイキャッチ

近年、セックスレスが増加傾向にあり、少子化など社会問題となっているニュースを耳にしたことはありませんか?

お互いのことを好きな気持ちは変わらないのだけれど、日々の忙しさや疲労感によりセックスができない夫婦やカップルが増加していることが、日本家族計画協会の調査で明らかになりました。

今回は、セックスレスの割合やセックスレスが増えてしまう原因などを紹介します。

目次

セックスレスの人の割合は増加している

分析データの資料

社会問題となるほど、セックスレスは身近なものになってきているといえます。

では、そもそもセックスレスとはどのような定義なのか、セックスは夫婦やカップルにとってどのようなものなのかを見ていきましょう。

それぞれの項目について、詳しく解説していきます。

そもそもセックスレスとは?

セックスレスとは、恋人同士や夫婦の間で、一定期間セックスをしないことを指します。

具体的には、1ヶ月以上セックスがないと、セックスレスと定義されます。

「どのくらい間があけばセックスレスだと感じますか?」との質問には、短い人で2週間、長い人で半年と答えているほど感覚の差は大きいのです。

セックスレスの定義は「セックスが1ヶ月以上ない状態」といわれていますが、感じ方には個人差があるようです。

なかには、セックスだけでなく、キスやハグもまったくなければ、セックスレスだと感じる人もいます。

セックスが1ヶ月以上なくても、パートナーとのスキンシップがうまくとれている人は、セックスレスだと感じることも少ない傾向にあります。

夫婦や同棲カップルにとってのセックスの重要性

セックスは、身体的な快楽や愛情表現だけでなく、パートナーシップや心の健康にも影響を与えます。

セックスをすることでパートナーとのコミュニケーションや信頼を深め、ストレスを軽減し、心身のバランスを整えます。

これは、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されて引き起こされる効果です。

また、セロトニンの影響も大きく関わってくるので、睡眠や体質改善、若返り効果なども期待できます。

しかし、セックスの価値観は個人の思いや状況によって異なるので、相手とすれ違いが起きやすいのも事実です。

夫婦や同棲カップルにとってセックスは、自分自身の体への影響はもちろん、体をひとつにすることで小さな心のすれ違いも修正する、大切なコミュニケーションといっても過言ではありません。

近年、セックスレスの人の割合が多くなっている理由

パソコンを見る女性

近年では、セックスレス夫婦やカップルが増加しています。

セックスレスが増加している原因には、現代の生活の変化が大きく影響しています。

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

2人でいる時間が減少している

現代では共働きの家庭が多く、生活スタイルも仕事が中心で送られていることも多いです。

そのため、夫婦やカップルが同じ職場ではない限り、2人でいる時間が減少しています。

また、職場によっては人手不足の環境もあり、残業や休日出勤も当たり前のところも増えてきています。

そんな中で疲れて家に帰ってくると、夫婦のコミュニケーションをとるよりも先に、体を休めたい、眠りにつきたいと感じる人が大半です。

どちらかがセックスに誘っても、応えられない状況が2人の間にできてしまっている可能性もあります。

男性が「草食化」している

男性の草食化とは、若い世代の男性が恋愛に対して淡白になったことを指す言葉です。

2000年代頃から、メディアでも多く取り上げられるようになりました。

具体的には、彼女がいない人や社会人になってもセックスの経験がない人の増加、セックスをしたいと思わない人の増加などがあげられます。

2020年代に入ってからは、草食化を飛び越え「絶食化」という表現も出てきており、男性の恋愛への意識が多様化している様子が伺えます。

男性における恋愛への意識の希薄化は、晩婚化・独身率の増加、そして少子化へとつながるとされており、社会問題となっているといっても過言ではありません。

性欲欲求不満の解消方法がたくさんある

スマホが普及する以前は、性欲が高まっても解消する方法は限られていました。

さらに近年では、性の嗜好についても多様に理解されるようになり、風俗店やマッチングアプリの種類まで多種多様になっています。

パートナーとのセックスが自分の好みではなかったり、セックスに対する考え方が違ったりすると、2人の課題を解消するよりも、自分好みの性欲欲求不満の解消法を選ぶことのほうが簡単だと感じるようです。

そうなると、セックスレスの夫婦やカップルが増えてしまうのも、自然な流れといえます。

そのほか、セックスレスになってしまう原因

好きな人が出てくるネガティブな夢のイメージ

これまでは、セックスレスが増えてきている社会的背景について解説してきました。

では、社会的背景以外にも、セックスレスになる原因はあるのでしょうか。

また、それは2人の努力で解決できるものなのでしょうか。

ここでは、夫婦やカップルのライフステージや生活のリズムなどを考えて、セックスレスになる原因を解明していきます。

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

性欲の減退

医学の面からも、加齢とともに性欲が減退することがわかっています。

具体的には、男性は40代以降、女性は50代以降から性ホルモンの分泌が激減します。

性ホルモンの減少で体力も落ち、性感帯の感度も下がってくるため、セックス自体が楽しめなくなったり、痛みがあり気持ち良いと感じなくなったりすることも出てくるのです。

また、古くからの日本人女性の特徴として、セックスは「相手に求められるからする」「子どもを作るためにする」という考え方も根付いています。

セックスを我慢して続けていた人にとって性欲の減退は、セックスからの解放だと感じている人も多いかもしれません。

最近では、女性の膣ケアやフェムテックケアなど、閉経後もメンテナンスをすることで、セックスを気持ちよく続けられることもわかっています。

夫婦関係の悪化

現代の夫婦の特徴として、不仲だと感じている夫婦の割合が増加傾向にあります。

特にコロナ禍以降、この傾向は明確に表れ、夫婦関係の悪化からセックスレスにつながるケースが増えています。

不仲だといっても特に大きな理由はなく、些細なことで口げんかになったことがきっかけで、1週間以上口を利かないなどといった状態です。

不倫や浮気など顕在化した大きな問題がないにもかかわらず、話しかけても相手に無視されたり、機嫌が悪い態度をとられたりします。

このような関係が続けば、セックスからも遠ざかってしまうのは自然な流れといえるでしょう。

「ごめんね」「ありがとう」が気軽に伝え合える関係や、お互いが少しずつ心の余裕をもつことで、関係が悪化し続けることを止められるでしょう。

寝る時間や場所の違い

ワークスタイルの多様化により、寝室事情もさまざまになってきています。

特に夜勤がある仕事をしていたり、子どもがいる家庭だったりすると、生活の中心が夫婦ではなくなるため、寝る時間や寝る場所がバラバラになります。

体がリラックスしているときにスキンシップをとりたくなったり、セックスをしたくなったりするので、夫婦で寝る時間や寝る場所を一緒にすることは、セックスレス解消に大切なことです。

毎日一緒に寝るのが難しくても、パートナーと話し合い、週に1度など定期的に一緒に寝られる機会を作るように心がけましょう。

妊娠・出産

日本におけるセックスレスの夫婦の多くが、妊娠・出産後にセックスレスになっています。

女性が妊娠・出産を経験すると、物理的にセックスができなくなります。

具体的には、産後1ヶ月検診が終わるまでは、女性器の傷口からの痛みや感染症などの不安もあるため、セックスはしないほうが良いとドクターからも指示があるのです。

また、産後の女性の体はホルモンも分泌の種類も変わり、セックスへの意欲も減退しやすくなるのも事実です。

妊娠・出産をきっかけにセックスレスになる夫婦も多いですが、新しい命を授かったことで仲が深まる夫婦もいます。

夫婦間でセックス以外でのコミュニケーションがきちんととれているか、些細なことでも話し合いができるかがポイントとなるでしょう。

子どもの成長

すでに子どもと一緒に生活している夫婦の場合、2人きりで過ごす時間が少なくなり、セックスレスになることが増えます。

特に小さい子どもがいる場合、お母さんは赤ちゃんと一緒に寝てパートナーは別室だったり、親子で川の字で寝ていたりするので、セックスをするタイミングを逃しやすくなってしまいます。

セックスの雰囲気になったとしても、子どもが目を覚ますのではないかという心配から、セックスに集中できないこともあるでしょう。

子どもが寝た後でも、積極的に夫婦で過ごす時間をもつことでスキンシップが増えたり、セックスに対する話ができたりと前向きな時間となるでしょう。

浮気

パートナーの浮気をきっかけに、セックスレスになることはイメージしやすいでしょう。

「パートナーを異性として受け入れられない」「気持ちが悪い」と思ってしまうことも、仕方がないことなのかもしれません。

逆に、浮気をされたことをきっかけに「早く浮気相手のことをパートナーの中から消し去りたかった」「悔しくて、最初は泣きながらセックスをしたけど、そこから回数が増えた」という意見もありました。

大切なことは、浮気をされた過去はどうもがいても変えられないので、その事実をどのように受け止めて進んでいくかです。

浮気や不倫をきっかけに、今後の2人の関係を見直すのには絶好のタイミングといえます。

セックスレスになるのかそうでないのかは、ここでどれだけしっかり話し合えるかがポイントになるでしょう。

セックスレスを解消するには?

香水を持つ女性イラスト

「1ヶ月以上パートナーとのセックスがなく、キスやハグのスキンシップもない」「セックスレスを解消したいけど、どうしたらいいかわからない」という人もいるでしょう。

いきなり、セックスの回数が増えるような方法は見つからないかもしれませんが、小さなことの積み重ねで状況を変えられます。

セックスレスを解消したい人は、できるところから実行してみてください。

時間帯や場所を変えてみる

セックスは、夜にベッドの中でしかできないと思っていませんか?

夜だと、仕事の疲れや子どもが起きるかもしれない心配などマイナスな要素も多く、ハードルが高くなってしまいます。

視点を変えて、パートナーをセックスに誘うタイミングや場所を少し変えてみましょう。

朝、寝起きの彼に濃厚なキスをしてみると、いつもと違うリアクションが返ってくるかもしれません。

また、初めてセックスをした場所にデートに行ったら、気持ちが盛り上がってセックスレスが解消できたという話もあります。

いつも慣れてしまっている場所だとマンネリ化してしまうので、新鮮な気持ちを取り戻すためにも、時間や場所を変えてみましょう。

2人でいる時間を増やす

2人のコミュニケーションの行き違いから、セックスレスへつながっているパターンが多いのが現状です。

では、どのように改善したら、コミュニケーションの行き違いが起きないのでしょうか。

まずは、2人で過ごす時間を増やす工夫をしてみてください。

現代の夫婦やカップルは共働きのケースも多く、しっかり2人でコミュニケーションをとる時間が減少しているといわれています。

まずは一緒にいる時間を増やし、会話やスキンシップなど、小さなことからコミュニケーションをとってみると効果的です。

スキンシップから始める

セックスレスではない夫婦の円満の秘訣を見てみると、積極的にスキンシップをとっていることがわかっています。

特に男女とも、相手からキスやハグをしてもらうと嬉しいようです。

また、肩揉みやリフレクソロジーなどのマッサージもお互いの体をいたわり、リラックスを促し、イチャイチャしたい気持ちを生み出す効果があります。

付き合いたての時期の感情や考えを忘れないためにも、積極的にスキンシップを取り入れ、お互いの体に触れることに抵抗を感じない環境も大切です。

自分磨きをして魅力的な女性になる

セックスレスになったことを振り返ったときに「女性として見られなくなったのではないか?」と不安を感じる人も多いようです。

実際に、パートナーが女性として見てくれなくなったのかは不確かですが、そうならないように努力することは必要です。

スキンケアやメイクの勉強をするなど外見の努力も大切ですが、新しいことに挑戦したり、新しい勉強を始めたりするなど、これまで気になっていたことをスタートさせるのも、自分磨きで魅力を引きだすコツです。

自分の軸がある女性は、それだけでも魅力的です。自分磨きをして、さらに内面から魅力を引きだしましょう。

セックスレスの原因を無理に探ろうとしない

パートナーと話し合いをするなかで、セックスレスの原因を考える機会が出てくるかもしれません。

セックスレスの原因は、1つだけではない場合も多いです。

原因を追求すると、結果的にお互いを責めるような形になってしまうことが増えてしまいます。

セックスレス解決のために話し合うことは大切ですが、無理に原因を追求することは避けましょう。

今後どのような関係を作っていきたいか、前向きな内容を話し合うように心がけることが大切です。

【まとめ】セックスレスの割合は多い!自分だけと思わず、少しずつ解消しよう

現代の日本の中では、セックスレスの夫婦・カップルの割合は約半数になっており、非常に多いといえます。

自分だけ…と不安になる必要はありません。セックスレス解消のために、今日からでもできることはあります。

セックスレスの期間が長くなるほど、解消が難しいとされていますが、大切なのは夫婦・カップル間のコミュニケーションと信頼関係です。

セックスがあれば、それでいいというわけではありません。

スキンシップをとってみたり、時間や場所を変えて誘ってみたりしながら、パートナーとの関係を築いていきましょう。

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この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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