「生理の後に、なんかムラムラして落ち着かない」「生理の後は、特にパートナーとの性行為を求めてしまう」という経験はありませんか?
実は、女性の性欲と生理は関係が深いといわれています。
それほど、性欲はホルモンの影響を受けやすいのです。
自分でコントロールできない部分も大きいので、まずは理解を深めることが大切です。
この記事では、生理後の性欲と対処法について見ていきます。
この記事を読むことで、なぜ生理の後に性欲がアップするのか、生理後以外の性欲はどのようになるのが自然なのか、自分の体のことを理解できるようになるでしょう。
「なぜこんなに落ち着かないのか」「なぜこんなにパートナーとの性行為を求めてしまうのか」不安に感じている原因が見つかるかもしれません。
生理後の性欲と対処法について、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも性欲とは
男性の性欲と聞くとイメージしやすい人も多いと思いますが、女性にも性欲があるのでしょうか?
また、女性の性欲が強い・弱いとは何を指すのでしょうか?
まずは、性欲について知識を深めていきましょう。
男女で異なる性欲
性欲とは、肉体的な快楽を求める欲望のことです。
一般的には、性行為(エッチ)をしたくなる気持ちとされています。
実は、男女で性欲を高めるスイッチは異なるのが特徴です。
男性は、視覚的な刺激により性欲が高まるとされており、内側から湧き起こるといわれています。
男性の性欲のピークは10〜20代です。これは、男性ホルモンの分泌が増えていくためで、男性としての体が完成すると徐々に減っていきます。
女性は、キスやハグなどの接触により、性欲が高まるとされています。
精神的な安定感や興奮により徐々に高まっていくので、男性よりもスイッチが入るのに時間がかかるのです。
女性は性行為に対して心身ともに慣れて、回数を重ねるごとに快楽を覚えるようになるため、性欲のピークは30代〜40代といわれています。
日常の時間帯でいうと、男性は空腹時に強まり、女性は満腹時に強まります。
このように男女の性欲には、スイッチやピークにずれがあるため、すれ違いが起こりやすいといわれています。
性欲にはホルモンが関係している
男女で性欲のスイッチが違うのは、そもそも性欲に関係するホルモンが違うためです。
男性の性欲は、テストステロンの影響を強く受けます。
テストステロンは、筋肉や骨を作り上げたり、体毛の量を増やしたりして、男性らしい体を作るのに欠かせない働きがあります。
しかし、性行為後は、テストステロンの分泌が急激に減少するため、女性に対してそっけなくなりやすいのです。
女性の性欲は、女性ホルモンのエストロゲンと男性ホルモンのテストステロンによって、性欲がわくとされています。
エストロゲンには、愛液を増やす、肌や髪にツヤを出すなどの作用が期待できます。
また女性の性欲は、オキシトシンの影響を強く受けるのが特徴です。
オキシトシンは「繋がりホルモン」ともいわれ、他者からの愛情や絆を感じたときに分泌されるのです。
集中力の向上やポジティブになれるなど、幸福感が得られるといわれています。
そのため、女性は性行為後も、男性とのつながりを欲します。
これが、男女の性行為後のすれ違いが生まれやすいといわれる原因です。
生理後は性欲がアップしやすい
性欲とホルモンは、互いに影響を与えます。
気分が落ち着かなかったり、ムラムラしたりするのは、女性特有のホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の影響かもしれません。
ここでは、生理周期を軸に、それぞれの時期の特徴と性欲の関係について見ていきます。
自分の体ではどのような変化が起こっているのか、1つずつ確認しましょう。
月経(生理中)
生理中は、生理痛や経血が排出されている影響もあり、性行為が物理的に難しいことに加えて、モチベーションが高まりにくい時期です。
そのため、性欲は高まりにくいとされています。
この時期は、ムラムラする気持ちよりも、何とかこの時期を乗り越えたいという思いのほうが強く、性欲に意識を向けることも少ないようです。
卵胞期(生理後)
生理後から排卵があるまでを卵胞期とよび、この時期はエストロゲンの分泌が高まります。
エストロゲンは、精神状態の安定や代謝アップなど、女性の体にとって嬉しい作用がたくさんあり、性欲がアップしやすいといわれています。
さらに、つらい生理の時期が終わった開放感から、一気に性欲が高まる人も多いようです。
排卵期
排卵日の前後2日間程度は、排卵期と呼ばれます。
子宮から卵子が放出され、卵管を通って子宮へ移動するので、妊娠しやすいタイミングです。
人間には、子孫を残すことが本能的に組み込まれているので、このタイミングで性欲がピークになる人が最も多いといわれています。
女性の体は敏感になり、性行為のときには膣からの分泌物が増えやすくなります。
精神的にも、パートナーを受け入れやすくなるでしょう。
黄体期(生理前)
排卵期のピークが過ぎると、基本的には性欲も減少していきます。
これは、エストロゲンの分泌量が少しずつ減っていくためです。
しかし、この時期に逆に性欲が増す人もいます。
生理前はPMS(月経前症候群)で、身体的・精神的に不調が出やすく、性欲への影響を与えるためです。
PMSの影響で気分の落ち込みやイライラがあると、「愛されたい」「安心したい」という気持ちから性欲が高まります。
また妊娠の可能性が低いため、安心して性行為ができるという理由から、性欲がアップする人もいます。
生理後に性欲がアップした場合、上手く付き合うためのポイント
生理後に性欲がアップするのは、ホルモンの性質もあって自然なことなので、我慢する必要はありません。
性欲が高まり、悶々とした気持ちを押さえ込むのではなく、上手に付き合うことが大切です。
ここでは、自分でどのように対応できるかを考えてみましょう。
それでは、1つずつ解説していきます。
セルフプレジャーを楽しもう
セルフプレジャーとは、1人で行う性行為のことです。
「オナニー」「ひとりエッチ」など、さまざまな呼び方があります。
自分で性器や性感帯を刺激し、快感を得ることの通称です。
男性だけでなく、女性もセルフプレジャーを通じてスッキリしたいという気持ちを持つことは、自然なことです。
女性のセルフプレジャーは、陰核(クリトリス)を手でマッサージしたり、膣の中に指を入れて刺激したりします。
性器だけでなく、乳首や肛門などの性感帯を刺激する方法もあります。
適度なセルフプレジャーによる身体的なダメージは、特にありません。性欲がアップしたら、セルフプレジャーを楽しみましょう。
パートナーには我慢せずに伝えて
性行為は、パートナーと一緒に行うことで幸福感を得たり、愛情を感じたりします。
性行為そのものが、パートナーとのコミュニケーションツールです。
そのため、自分の性欲が高まっているときは我慢せず、パートナーに伝えましょう。
女性の多くは、自分からパートナーに性行為に誘うことを恥ずかしいと感じています。
しかし、男性側の立場になると、女性から誘われることを嬉しく感じる人のほうが圧倒的に多いのが現状です。
直接「しよう!」と伝えるのが恥ずかしければ、長めのキスをしてみたり、ボディタッチでアプローチしてみたりするのもアリです。
最近は女性用風俗を利用する人も増えている!
女性用風俗とは、女性のお客様にサービスを提供する風俗店のことです。
サービス提供者が男性の場合もありますが、女性のキャストが女性のお客様にサービスを提供するお店も多く存在します。
近年では、女性用風俗店が急増しており、種類も豊富です。
性感マッサージやデリヘルなど、男性用風俗と同じようなサービスのお店もあります。
また、カウンセリングや添い寝など、おしゃべりしたり、イチャイチャしたりすることを目的としたお店も多いです。
パートナーに言い出しにくかったり、パートナーとの性行為以上の刺激がほしかったりする人は、女性用風俗を利用し、自分に合ったサービスを受けるのも選択肢の1つです。
生理後に性欲がダウンする女性も!
これまで、生理後に性欲がアップするとお伝えしてきましたが、逆に生理後に性欲がダウンすることもあります。
原因として考えられるのは、ストレスや疲労、性行為へのネガティブな感情です。
ストレスや疲労が溜まっていると、性的なことに対してエネルギーを費やすことが難しくなります。
一時的なものであれば、特に気にすることはないでしょう。
長期に続くようであれば、身体的・精神的な病気の可能性もあります。
自分の中で大きな問題だと感じるのであれば、ドクターに診てもらうことも必要です。
もう1つは、性行為へのネガティブな感情です。
性行為をすることでどこか痛みがあったり、精神的にも気持ち良いと感じたりしなければ、性行為自体が嫌になってしまいます。
ホルモンの周期ではエストロゲンが排出され、性欲が高まる時期でも、性行為をしたい気持ちに向かうことなく、むしろ拒否したい気持ちのほうが大きくなることでしょう。
この場合は、性行為のストレスを取り除くことが必要です。
時間をかけて前戯をしたり、潤滑ゼリーを使用したりするなど、できるだけ体にも心にも負担がかからないよう工夫しましょう。
【まとめ】生理後の性欲アップ・ダウンは人それぞれ。不安になる必要はなし!
女性の体は、たしかにホルモンの働きで性欲が高くなったり、低くなったりと波が生まれやすいです。
しかし、体と心はつながっているので、精神的な負担があるときに性欲が減退します。
ひとくくりに、生理後は性欲がアップするとはいえず、環境や体調も含めて人それぞれです。
性欲が高すぎたり、低すぎたりすることで、不安になる必要はありません。
自分の性欲のモチベーションに合わせた過ごし方をしていくことが大切です。